一昨季3位、昨季4位を横浜Eが共に超える! 沢木監督「最後にファンと最高の喜びを共有できるように」
続いて、ファンからの質問コーナーへ。 ――開幕戦に出られますか? デクラーク「敬介さんにメンバーに選んでもらえば、準備は万端」 ――昨季終了時の報告会で「何かが足りない」と言ってましたが、その足りない何かは見つかりましたか? 沢木監督「簡単に見つかるものならば、すぐに手に入れていると思う。それが難しいから、ラグビーは難しい。人それぞれ自分に足りないものやチームに足りないものを考えること。何が正解ではない。一人ひとりが感じながら、プレーすることが大事だと思う」 ――今季のイチオシの選手は誰ですか? 沢木監督「桔平がいいと思う。タケとどっちが出るかは、これからのパフォーマンス次第。チーム内のコンペティションがレベルを上げていく。コーパス(・ファンダイク)は引退したが、今季入ったビリー(・ハーモン)もうちに合ったいい選手だと思う。岡部(崇人)も日本代表だからと言って、ポジションが確約されているわけではない。(シオエリ・)ヴァカラヒが1番に挑戦している」 ――キックで緊張しないコツはありますか? 田村「いっぱい練習して、いっぱい練習して、いっぱい練習すること」 ――35歳になった今も活躍する秘訣は? 田村「チームでランニングテストなど個人に課されるものがあるので、それを必ず超えることを目標にしている。自分の基準を下げずにがんばる意思があるし、もっとうまくなりたい向上心もある。このチームをより良くしたいし、より良い成績を収めたいし、ファンにいい光景を見せたい。根本の心構えがきっちり保ち、意思があるので、身体を保てていると思う」 出陣式の最後に監督と選手たちはファンに宣言した。 沢木監督「今年も新しい自分たちのラグビーに挑戦しているので、今どうやれば、もっと効果的な機能をできるか試しているところ。アグレシップでみなさんに喜んでもらえるようなラグビーを展開したい」 竹澤「優勝はもちろん、イーグルスのラグビーをしっかり見せられるようがんばりたい」 田村「素敵なチームなので、チームへの愛情を試合を通じてみなさんに感じてもらい、それが結果につながれば最高」 デクラーク「自分のコンディションを万全に整えて、毎回セレクションに入りたい。チームにできること、サポートできることをしっかりやっていきたい」 小倉「自分の仕事を毎回明確にして、シーズン通して、いい結果を届けられるようにしたい」 祝原「会場の声援が力になるので、熱い声援をよろしくお願いします」 出陣式後には田村、デクラーク、祝原が記者会見に登壇。田村はDeNAの下克上日本一に刺激を受けていた。 「日本シリーズの前から見ていた。もちろん、ベイスターズを応援して、3位からの優勝だったので、自分たちが置かれた状況に似ていて感情も入ったし、同じ横浜のチームとして目標になるような成果を上げてくれたので、非常に刺激を受けた」 王者・東芝ブレイブルーバス東京との開幕戦の重要性を問われた田村は「結果の約束はできないが、僕らが日本一になるという目標にふさわしいチームであるという試合をしたいし、僕たちの魅力を感じていただいて、そこに結果が付いてくると最高だと思う」と返答した。 加入3季目、より上へ行くためのポイントを質問されたデクラークはこう答えた。 「あとちょっとで届きそうで届かないところを今振り返ってやっている。ルールも変わったし、キッキングゲームが大事なシーズンになると思う。フィジカルの向上も大事になると思うので、チーム全員で取り組んでいるところ。昨季僅差で落としたゲームが多かったので、そういう僅差のゲームを取ることでタイトルが近付くと思う」 岡部の代表入りを受けて、祝原は来季のジャパン入りへモチベーションを高めていた。 「いい刺激をもらっている。日本代表とキヤノンの合同練習でもトイメンの壁を組んだので、昨季よりも身体のコアが強くなっていると感じた。海外勢に岡部さんが一番いいスクラムを組めていると思うので、戻って来たら、いろいろ聞きたい。今季しっかりアピールして来年呼ばれるようにしていきたい」 デクラークは例年より早いチームへの合流を歓迎した。 「フィジカル面に準備ができるのがいい。ブレシーズンマッチに出られるのもメリットのひとつ。新しい選手が加入しているので、プレシーズンマッチで合わせられるのは大事。9番としてランニンクラインや味方がどんなパスを受けたいか掴むのは大事。シーズン開幕前にしっかり合わせられるのはメリット」 得点を増やすことと失点を減らすこと、どちらが今季必要か質問を受けたデクラークと田村は? デクラーク「失点を抑えることに重点を置いている。それがターンオーバーにつながり、得点につながるので、失点につながることに重点を置いている」 田村「どっちも大事だと思うが、僕とファフの仕事はどんな状況でもチームを勝たせること」 ズバリ優勝に必要なものは何か聞かれた田村はこのように返した。 「僕も優勝したことがないのでわからないが、まだベストではない。パーフェクトなことはないかもしれないが、組織としてベスト、パーフェクトを目指すことが大事。もっと良くなりたい」 横浜Eは11月23日(土・祝)・キヤノンスポーツパークでの静岡ブルーレヴズ、11月30日(土)・リコー総合グラウンドでのブラックラムズ東京、12月7日(土)・東芝府中グラウンドでのBL東京とのプレシーズンマッチを経て、シーズンへ突入する。『NTTリーグワン2024-25』開幕戦・横浜E×BL東京は12月22日(日)・日産スタジアムにてキックオフ。当日、来場先着2万4000名にイーグルスオリジナルオーバーサイズロンTをプレゼント。チケット発売中。 取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)