1900馬力のハイパーGT! “f”のエンブレムを初めて掲げたピニンファリーナ「バッティスタ」はジェット機のような加速感
外板、内装もクライアントの自分好みに
今回のブルーの車体のモデルは「バッティスタ55」と名付けられたサンプル。バッティスタ・ファリーナ(ピニンはバッティスタのニックネーム)の代表作のひとつといわれる、1955年発表のランチア・フロリダという4ドアのハードトップクーペのイメージを活かしたんだそうです。 外板の塗り分けは、フロリダを参考に。内装には、フェラーリなどでも知られるポロトロナフラウ社に特注したエージング加工のレザーが張られ、これもあえてちょっと古めかしいイメージを活かしたものなんだとか。かなり手がかかっています。 こういうふうに、クライアントは自分好みの仕様に仕立てられます。ほかにも、ピニンファリーナの伝統的な作品との共通性をもりこんだ「バッティスタ・アニヴェルサリオ」や、モータースポーツ界のレジェンド、ニーノ・ファリーナにオマージュを捧げる「バッティスタ・エディツィオーネ・ニーノ・ファリーナ」という提案もあります。 バッティスタの価格は220万ユーロから。同時に、東京で一緒に公開されたよりスペシャルな「B95」も控えています。小型フルオープンモデルを指すバルケッタなるボディ形式で、10台限定です。 このあとは「パワートレインが今回はたまたまバッテリー駆動がコンセプトに合っていたので、エンジン、ハイブリッド、フレキシブルに対応していきたいと考えています」と、前出のデラッチャCEO。それに「より買いやすいモデルの計画もあります」とのこと。ピニンファリーナの冴えた手腕に期待しようではありませんか。日本では、SKY GROUPが正規代理店。 【Specifications】 全長×全幅×全高:4912mm×1214mm×2240mm ホイールベース:2745mm モーター:電気モーター×4 駆動:全輪駆動 バッテリー容量:120kWh 最高出力:1400kW 最大トルク:2340Nm 一充電あたりの走行距離:476km 価格:220万ユーロ~
<文/小川フミオ、写真/Automobili Piinfarina>