秋に食中毒増加なぜ? 「ノロウイルス」 感染は主に「人」から… コロナ後は感染対策に緩みも 【#みんなのギモン】
■基本に返ってしっかり手洗いを
では、気をつけるべきことは何か。食中毒に詳しい食品微生物センターの山口憲太代表に聞きました。 基本的なことですが、調理する前、食べる前にとにかくしっかり手を洗ってほしいということです。コロナと違ってアルコール消毒はあまり効果がないそうです。だからこそ、手を洗ってウイルスをしっかり洗い流すことが大事になってくるそうです。 次に、新鮮だから大丈夫という考えはやめることも大事だといいます。焼くべきものは焼く、煮るべきものは煮る。菌がついている可能性がいろんなものにあるということだと思います。 厚労省は、食品の中心部を85℃から90℃で90秒火を通すことを推奨しています。また、焼き肉を食べる際はこれに加えて、焼くためのトングと食べるための箸を人によって使い分ける。これによって菌を食べてしまうことがなくなるため大事だといいます。 さらに、ノロウイルスに限らずこれからの季節注意してほしいことがあります。「涼しいから常温でも大丈夫」という考えはNGです。 ノロウイルス以外にも、食中毒になる菌は年間を通してたくさんあります。常温でおいておくと菌が繁殖するおそれがあります。こうしたことに注意しましょう。 ◇ これから忘年会シーズン、クリスマス、お正月と楽しいイベントがたくさんあります。これは言い換えれば、たくさんの人で集まる機会が増えるということです。こうした時期に食中毒で苦しむのは本当に残念なことですから、ぜひ、石けんで手洗いをするという基本に立ち返って、みんなで元気に今年を乗り切りたいと思います。 (2023年11月16日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html