Z世代の目線で考えた“エアポートライフツーリズム”とは? 成田国際空港がワークショップを実施
後半には三里塚地区に住む地元住民の方から地域の変遷についての話を聞く場面も。グループディスカッションに入ると、当日の体験や地元住民の方の話を基に、大学生がグループに分かれZ世代の行きたくなるような三里塚街歩きルートを考えて発表した。休憩時間には、地域の方からスイカの差し入れも。地域の方のあたたかな気遣いに参加者は大喜びした。 参加した感想について、卒業後に不動産業界で街の開発に携わるという浅井祐佳里さん(大学4年) は「地元の方と外部の人間が話すことで、街の魅力を掘り起こすお手伝いができたように思います。とても有意義なワークショップでした」、航空業界を目指す学生たちの団体である「SKY AVIATION」の代表でパイロット志望の逸見康太さん(大学2年) は「地元の人たちと交流できてとても楽しかった。航空業界と学生の架け橋になりたい」とそれぞれ語った。また、本事業を担当する成田国際空港株式会社 経営計画部 戦略企画室の渡辺万紀子さんは「これまで馴染みのない地域であっても、地域の方との交流や住環境を知ることで、『成田空港で働き、その周辺に住まうイメージ』を醸成できるものと考える。地域の方の交流や協力があって今回のワークショップや事前見学会を開催することができた。学生目線の「面白い」は、地域や若手社員が思っているよりも多く、その視点には発見が多い」と語った。
次回ワークショップは9/5(木)に開催予定。全2回のワークショップの内容を受け、成田国際空港株式会社は10月下旬に大学生対象のモニターツアーを実施し、2025年以降にツアーの実現化を目指す。今後も成田国際空港株式会社が主体となり進める本事業。これからの空港業界の人材確保や盛り上げ、まちおこしの次なる一手として注目したい。 (取材・文 ロケーションジャパン編集部)