子どもの「ひとり寝」のためにルーティンは絶対にやめちゃダメ!親の睡眠のためにも必要な“会話“と“対策”
ルーティンでリズムができる
私が赤ちゃん期に大切にしているのが「ねんねルーティン」ですが、これは幼児期になっても大切だと感じています。 子どもは次になにが起きるかわかっていると安心します。そしてそのルーティンが当たり前のことになると、体もそのリズムで動くようになります。 ですから、夜寝る前の流れやルールがあると、子どもは「そろそろ寝る時間だな」と頭で理解して、体もその準備を始めるのです。 お風呂に入って、着替えてから、歯を磨いて寝る、という順番にしているのであれば、その流れをいつも繰り返すことがねんねルーティンになります。 また、毎晩読み聞かせをしているようであればそれでもいいですし、ぬいぐるみをベッドに並べることが寝る前の子どもの儀式なら、それを尊重するのもいいですね。 小学4、5年生のお子さんを持つ親御さんたちから「うちの子、実はまだひとりで寝られないんです」という悩み相談を受けることがあります。 林間学校などの宿泊イベントを前に、親も子どもも「ひとりで眠れないのにどうしよう…」と困ってしまうようです。 小学生になってひとり寝ができ、質の高い睡眠をとれるようになるためにも、幼児期にこそもう一度、睡眠のベースを整えてあげましょう。 著:愛波あや 慶応義塾大学文学部教育学専攻卒業。外資系企業勤務後、拠点をアメリカ・ニューヨークに移し、2014年に米国IPHI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。現在、IPHI日本代表、Sleeping Smart Japan株式会社代表取締役。著書に『ママと赤ちゃんのぐっすり本』(講談社)、『マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』(主婦の友社)がある。2児の母 監修:三池輝久 小児科医、小児神経科医。熊本大学病院長、日本小児神経学会理事長、兵庫県立リハビリテーション中央病院「子どものリハビリテーション睡眠・発達医療センター」センター長などを経て、現在は熊本大学名誉教授、日本眠育推進協議会理事長。著書に『赤ちゃんと体内時間 胎児期から始まる生活習慣病』『子どもの夜ふかし 脳への脅威』(ともに集英社)など
愛波あや