立川理道、藤原忍、松永拓朗。3人の天理大学出身選手に聞く。ラグビー日本代表 宮崎合宿
今年初キャップを得たが、すでに中軸選手の1人になりつつある藤原は、天理大学同期の松永も日本代表に招集されて、「うれしいですね。要求しやすいし、向こうも要求しやすいと思う。戦術やサインとか教えている。向こうからこういうとき、どうしたらいいと聞かれたら、しっかり答えている(天理大学出身者が多いく)気持ち的に動かしやすい」と破顔した。
藤原は試合出場を重ねて、「リードしないといけないという気持ちがすごく出てきている。練習中から態度でも声でも意識してやっているし、エディーさんからもコミュニケーションを取って、アタックもディフェンスもオーガナイズしろと言われているのでやっている」と話した。
また、日本代表に呼ばれた直後は、いろいろなことにフォーカスしていたが、ジョーンズHCがそれを見抜いて、「それだと自分にプレッシャーがかかり、多すぎるとミスにつながる。2個、多くても3個、例えばとりあえずボールに集中すること、ディフェンスをオーガナイズすることだけを考えてプレーしろとアドバイスをもらいました」と好調の要因を説明してくれた。
オールブラックス戦に向けて、どんなプレーをしたいかを聞くと、藤原は「自分の役割をしっかり理解しながら、チームでやることをまず明確にして、みんなを鼓舞して自分の強みを出しながら、勝ちにいきたい」。
「ニュージーランド代表はトランジション(攻守の切り替え)で、空いているスペースにアタックしてくるので、その時間と余裕を与えないディフェンスができるよう、オーガナイズしていきたい」と前を向いた。
一方、昨シーズンの東芝ブレイブルーパス東京の優勝に貢献した松永、夏までは招集されなかったが、今回初めて日本代表に名を連ねた。
「焦る気持ちはなく、ワールドカップまでまだ時間はあるし、今季や来季のリーグワンで活躍すればチャンスがあると思っていた。発表の1週間前に代表入りを知った。やっとこういう場でチャレンジできるうれしさと、呼ばれた瞬間、緊張感はあった」。