静岡の国道1号「動くセンターライン」1月中旬に廃止 1978年導入の規制システム老朽化、逆走防止も
静岡市の国道1号駿河大橋付近で運用してきた中央線変移の交通規制(リバーシブルレーン)の廃止時期について、県警は11日、2025年1月中旬に決定したと発表した。廃止に伴い車線構成を変更する道路工事が同年2月末まであり、その間は混雑が予想される。工事の詳細は道路管理者が後日公表する予定。 運用区間は同市駿河区の手越原交差点から葵区の南安倍交差点にかけての約2キロ。見直しにより、駿河大橋西側の丸子新田インターチェンジ(IC)付近から南安倍交差点までの上り区間を2車線で終日固定する。丸子新田ICから手越原交差点までは上下各1車線にし、沿道に並ぶ路外施設に右折進入しやすいよう中央にゼブラゾーンをかけ、右折時の後続車の滞留を防ぐ。 1978年に導入された同規制は、3車線分の道幅で効率よく渋滞緩和を図ってきたが、近年は静岡大橋の開通や静清バイパスの4車線化など周辺の東西道路網が充実化し、交通量は分散した。 県警は規制システムの老朽化も考慮し、通行車両の逆走防止や分かりやすい交通規制を進めようと、地元住民らへの説明を重ねた上で、2023年までに廃止の方針を決めていた。
静岡新聞社