【神宮大会】広島商は1点差で中国勢初優勝逃す 73年センバツに続き横浜に決勝で敗戦
◆第55回記念明治神宮野球大会第5日 ▽高校の部決勝 横浜4―3広島商(25日・神宮) 高校の部の決勝が行われ、甲子園春夏通算7度の優勝を誇る広島商(中国)は、横浜(関東)に敗れ、初出場初優勝を逃した。 横浜が甲子園を初めて制した73年のセンバツ決勝カードで争う今秋の日本一。先発の沖村颯大投手(2年)は、4安打6四死球と乱れて4点を失うも、3回1死満塁からマウンドに上がった1年生左腕・片岡虎士が7回までを2安打無失点と快投した。打線は、7回に3つの敵失で2得点。9回は連打で1死二、三塁を作り、5番の菅太一右翼手(2年)の三ゴロの間に1点差とした。なおも2死三塁と1打同点の好機だったが、最後は柳井晶翔捕手(2年)が空振り三振。中国勢としても念願の神宮Vとはならなかった。 創部1899年(明治32年)の広島商は、春夏45度の甲子園出場がありながら、神宮大会は初出場。初戦(準々決勝)で、東海大札幌(北海道)を破り初勝利を飾ると、準決勝ではエース大宗和響投手(2年)が184球の力投で敦賀気比(北信越)を撃破した。「今日の場に来られたというのが(秋の)一番の収穫。広商自身、全国大会の決勝は昭和63年(1988年夏の甲子園)の優勝以来だと思うので、これをきっかけに、スタート地点にやっと立てたかなという気持ちなので、いいところは自信にして、課題をしっかり見直していきたい」と荒谷忠勝監督。3年ぶりの出場を確実にしている来春センバツへ、さらなるレベルアップを図る。
報知新聞社