187票差で勝利! 杉並区長が生まれた奇跡の映画に涙
時代が変わった! そんな出来事に数多く直面するここ数年。なかでも印象深く、すがすがしい風とともに“希望”を感じたのが、2022年6月杉並区長選で接戦を制して勝利した区長・岸本聡子さんの誕生です。 【写真】連日満席の話題作!『映画◯月◯日、区長になる女』のポスター
激戦の杉並区長選! 舞台裏に迫ったドキュメンタリー映画
そんな興奮をよみがえらせてくれる『映画 ◯月◯日、区長になる女。』が絶賛公開中! (杉並区民としては)これは行かねば、と興味津々だったものの、年始の公開から満席続きでようやく先週末に観に行けました。 監督は杉並区在住で劇作家・演出家のペヤンヌマキさん。彼女が一人の住民として岸本さんに出会い、“少しでも投票率を上げるために”カメラを回しはじめたことがきっかけで出来上がった、区長選の舞台裏に迫ったドキュメンタリー映画です。
住民たちが推した、岸本聡子杉並区長、誕生のストーリー
圧倒されたのは、そのリアルが故の岸本さんの素の姿。カメラを回すペヤンヌマキさん自身、現状を変えなくてはと動き出した住民でもあり、選挙に伴走する中でとらえた岸本さんの人間性や魅力をありのままあぶりだしています。カメラの前で(というかペヤンヌさんに)こぼした愚痴や「投票率1%あげるのがどれだけ大変なことなのか」を力説するところなど、命がけで生きる人の姿に心が動かされます。
「選挙は続くよ、どこまでも」が標語のように胸に響きます
住民の声を聞かずに進める行政主導の再開発、道路拡張、児童館など区立施設の再編成整備計画。そんな区の動きに危機感を募らせた住民たちが結成した「住民思いの杉並区長をつくる会」が、岸本さんを区長候補に擁立決定したのが、区長選わずか2か月前の2022年4月10日。オランダ、ベルギーでNGO職員として公共の再生を掲げ活動していた岸本さんが帰国したのが4月23日とスリリングな展開。しかも相手は、3期12年続く現職区長。 選挙戦まであと1か月という中「聡子さんが区長になる可能性は限りなく低いのが現実だが、なぜか聡子さんが区長にならない未来を想像できない」とつぶやくペヤンヌさんにものすごく共感し、いかに奇跡的なことだったのかと実感します。