【アルビレックス新潟】 主力のけが人相次ぐも“粘り強い”戦い 若手選手の活躍にも光 「クラブとして良い方向」 2024シーズン前半戦総括 《新潟》
J1アルビレックス新潟は6月22日の川崎フロンターレ戦でリーグ前半戦を終えました。「てっぺんを目指す」高い目標を掲げてスタートを切ったシーズン。前半戦では故障者が相次ぐなか粘り強い戦いが光りました。 松橋体制3年目となった今シーズン。 〈松橋力蔵監督〉 「いまいる選手が生き生きとその選手が持っている特徴をしっかりと生かし、ことしは“てっぺん”目指します」 ■第1節・サガン鳥栖戦 10位で終えた去年からことしは「てっぺん」へ… 開幕戦の舞台、佐賀県鳥栖市には900人のサポーターが駆けつけました。 1点を追う新潟は背後に抜け出した谷口がチーム第1号となる同点ゴール。 さらに後半、コーナーキックから鈴木がそらして最後は新井。 逆転で白星スタートとなりました。 ◇ ■第3節・名古屋グランパス戦 さらに名古屋とのホーム開幕戦では、新加入の長谷川元希が終盤、思い切って左足を振りぬき決勝ゴール。 開幕3試合を終えて、2勝1敗と上場の立ち上がりとなりました。 ◇ ところが… 開幕戦ゴールを決めるなどスタメンで出場していた新井直人がJ1広島へ移籍。 さらに、ケガ人が相次ぎます。 中盤で攻守にわたり活躍していた宮本は試合中の接触で眼底骨折。 司令塔の高木も太ももの肉離れで戦線離脱。 攻撃を牽引してきた長谷川も負傷するなど離脱する選手が一時、10人近くに…。チームの台所事情が苦しくなりました。 5月上旬には連敗もあり、16位まで順位が下がります。 ◇ そんな状況で輝きを放ったのが若手の選手たち。 ■第14節・横浜F・マリノス戦 大卒ルーキー・初先発の奥村が自ら切り込み、かわしてシュート!あいさつ代わりの一撃で5試合ぶりの勝利をおさめます。 〈大卒ルーキー 奥村仁選手〉 「自分がボールを受けたらターンして前進などができるので、そういったところを自信にして次の試合も頑張りたい」 ◇ ■第17節・FC町田ゼルビア戦 ■第18節・鹿島アントラーズ戦 6月の首位・町田との1戦ではパリオリンピック世代の小見が先制点。続く2位の鹿島戦でも小見のゴールで勝ち点1をもぎ取りました。 〈松橋力蔵監督〉 「(若手の活躍は)頼もしい限り。続けていってほしい。もっといいプレーヤーに自身にも理想があると思うのでそこを目指してほしい」 ◇ 前半戦の成績は昨シーズン同じ5勝6分8敗。ただ今季はここまで14人の選手がゴールを決めるなど去年より4点多い25得点を積み上げました。 〈副キャプテン 秋山裕紀選手〉 「クラブとしては良い方向に進んでいると思う。この間の鹿島アントラーズ戦も間違いなく勝ち点3に持っていけたゲームなのでそういったところで勝ち点を取りこぼさないようにしっかり上位を狙っていきたい」 〈松橋力蔵監督〉 「チームは結果に関わらず自分たちで「こうしていこう」というところから少しだけ困難な時期が必ずある。波は必ずある中で、チームが成長するうえで必要な波があったのかなと。少しずつ1節1節でた課題を選手はしっかり克服してくれているので高い位置での緩やかな波に変えていけるようにしたい」 アルビレックスはYBCルヴァンカップで現在9年ぶりのベスト8進出。 天皇杯でも3回戦に進んでいて、“てっぺん”を目指し着実に前進しています。