声援大歓迎! 俳優・八嶋智人が観客参加型野外劇に挑戦 『豊岡演劇祭2024』9月6日から
今年も、9月6日(金)~23日(月・祝)の期間で、『豊岡演劇祭2024』が開催される。同演劇祭で行われる野外劇に出演する俳優・八嶋智人(のりと)さんが、平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に電話出演。出演の経緯や但馬の印象について語った。 【関連】『豊岡演劇祭2023』 過去最高のチケット販売枚数を記録 兵庫・豊岡 八嶋さんが出演するのは、ディレクターズプログラムのひとつである『リバーサイド名球会』(スリーピルバーグス第2回野外公演)で、こうのとりスタジアム(兵庫県豊岡市)で行われる注目の野外劇だ。 テレビに舞台に大活躍の八嶋さん。兵庫県豊岡市には以前、旅番組の仕事で訪れたことがあるという。温泉巡りだけでなく、柴山港でセリを見学したり、畜産農家で搾乳を手伝うといった体験や、松葉ガニ・但馬牛をはじめとした冬の味覚を堪能するなど、いまも鮮明に覚えているのは「とにかく楽しかった」からだと振り返る。 「僕の所属している劇団(カムカムミニキーナ)は神話や歴史をベースにした作品が多いのですが、地元の方から『但馬には神話の原風景が残っている』と教えていただいて。楽しかったんですよ。今回の共演者・平井まさあきさん(男性ブランコ)が豊岡出身で、普段使っていらっしゃるカバンが豊岡カバンなんです。カバンも楽しみですね」(八嶋さん) 演劇祭には多くの俳優・団体が参加するため、旧知の仲間と出会うのも醍醐味のひとつ。番組では、八嶋さんから「(平田さんが主宰する劇団『青年団』所属の俳優)永井秀樹さんに青年団をすすめたのは僕なんですよ!」というエピソードも飛び出した。 平田さんも、「ちょうど(豊岡演劇祭の)期間中に、出石永楽館でひとり芝居『野火』に出演しているからのぞいてみては?」と提案する場面もみられた。 八嶋さんが出演する『リバーサイド名球会』は、わずか5人の俳優だけで、こうのとりスタジアムという「舞台」を最大限に活用しながら、観る場所・シチュエーションによってスト―リーが変わるというもの。 本作の出演は、『あたらしいエクスプロージョン』(第62回岸田國士戯曲賞受賞)でともに仕事をした脚本家・演出家の福原充則さんからの突然のオファーがきっかけだったという。 「福原さんから、『野外劇ユニットをつくりました。野球場で芝居をしませんか』というお誘いがあって。その時点で台本は1文字もできていなかったんですが(笑)、豊岡演劇祭に参加するということも含めておもしろそうだなと思い、出演を決めました」(八嶋さん) 現在は、東京の稽古場で演劇の練習に加えて野球の練習もしているそうで、以下のように呼びかけた。 「みなさんの、いま生きている世界をどんなふうに肯定するか。そんな話になればいいなと、出演している僕がワクワクしながら稽古しています。メガホンも大歓迎。演者はみんな野球未経験者なので、みなさんの想像力を駆使して観てほしい(笑)」(八嶋さん) ※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2024年8月29日放送回より
ラジオ関西