20年ぶりの新紙幣 金融機関の窓口で両替が始まり長蛇の列 岡山・香川
KSB瀬戸内海放送
20年ぶりとなる新しい1万円札、5千円札、千円札が発行され、岡山・香川の銀行にも多くの人が両替に訪れました。 【写真】両替が始まった新紙幣
3日朝、日本銀行高松支店では20年ぶりの新しい日本銀行券3種類が用意され、香川県内の銀行など、金融機関に引き渡されました。 日本銀行によると3日に発行された紙幣は全国で1兆6000億円で、岡山支店からは327億円、高松支店からは200億円だということです。 高松市の百十四銀行本店では新紙幣への両替専用の窓口が設置されました。 (記者リポート) 「まもなく金融機関の窓口で新札への両替が始まります。いち早く替えたいというお客様が並んでます」 午後1時に両替が始まると、旧紙幣を持った客がカウンターで手続きをして真新しい紙幣を手にしていました。 (両替した人は―) 「新しいもの好きなので、いつも新紙幣が出るたびに新しくしている。なんかそれなりに重厚感があっていいかな」 「変な感じがしますね。多分慣れないと思う、おもちゃみたい。話題があって景気が良くなればいいと思う」 両替開始から約30分。窓口に並ぶ人は約60人に増えていました。 百十四銀行のATMは新紙幣に対応していますが、お金を引き出したときに新紙幣が含まれるのには、もうしばらく時間がかかるということです。 新紙幣発行について、街の人はどう感じているのでしょうか? (会社員 [50代]・事務職 [20代]) 「早く新しいお札を手にしたいんですけど、まだ持ってない。ほとんど現金なので」 (会社員 [50代]) 「どちらかと言えば少しマイナーな偉人が脚光を浴びるのはすごくいいのかなと思うし、早く使ってみたいと思う。(20年前に切り替わったときは)2千円札が全く使い物にならなかった印象が強い」 (大学生 [10代]) 「今までの野口(英世)とか(福沢)諭吉が根付いていたので寂しい気持ちではあります」 (会社員 [60代]) 「(新紙幣は)色付き? 華やかだなって。従来のしっくりした方がいい」 (中学生 [10代]) 「そこまでなんとも思わない。(Q.学校でそういう話出ました)ちょっと出ました。渋沢栄一がかわいい、みたいな」 (80代) 「今までの(紙幣)もちゃんと使えるんだから新しいからって興味ないですね。長年生きてるからあんまり興味ないです」 (運転手 [60代]) 「全然。みんな『ピッ』で払うから全然関心がないです。ただテレビで(放送)してるなっていうだけなんで」 さまざまな受け止めがある中、券売機などの対応は追いついていないようです。 自販機の製造メーカーなどでつくる団体「日本自動販売システム 機械工業会」によると、新しい紙幣に対応しているのは切符の券売機やレジで8割から9割、飲食店などの券売機で約5割、飲料の自動販売機で2割から3割だということです。
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