松山・今治で猛烈な雨 観測史上最大の1時間降水量を記録 昼前には100ミリ超(愛媛)
県内は低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定になり2日、松山市と今治市で猛烈な雨が降った。松山市付近で午前11時半までの1時間に約100ミリ、今治市付近で正午までの1時間に約120ミリの雨が降ったとみられるとして、気象庁は両市に記録的短時間大雨情報を出した。松山地方気象台は大雨洪水警報を出し、土砂災害への厳重な警戒を呼びかけた。 松山市災害警戒本部によると、市は大川・久万川の洪水に関し、最も高い「警戒レベル5(緊急安全確保)」を味酒、清水、道後、久枝、潮見、堀江など10地区の10万161世帯、18万9552人に出し、命を守る行動を取るよう求めた。 松山市全域で、道路の冠水や住宅の浸水などが相次いだ。市消防局によると午後4時時点で、市内で20カ所余りの床上浸水が確認された。県災害警戒本部によると、今治市でも床上浸水2棟、床下浸水22棟の被害が出ている。 JR四国は午前10時23分以降、雨量計が規制値を超えたなどとして、予讃線伊予西条―松山駅間、伊予市―伊予大洲(海回り)駅間で運行を見合わせた。伊予鉄道、伊予鉄バスも一時、運転を見合わせた。
愛媛新聞社