木製防災ベッド500セット白糠町に寄贈 地元進出企業
再生可能エネルギー事業などを手掛ける町おこしエネルギー(兵庫県加古川市・沼田昭二社長)が6日、北海道の白糠町と札鶴ベニヤが共同開発した木製の防災ベッド500セットを町に寄贈した。 沼田社長は町大楽毛に2022年に開校した学校法人ジオパワー学園掘削技術専門学校の理事長を務めるほか、創業した神戸物産が町内でバイオマス発電事業を営んでいる。町とのつながりが深く、町に恩返しをと今回の寄付を決めた。 ベッドは合板製。段ボール製に比べかさばらず、湿気にも強いため保管が容易で、繰り返しの使用にも耐えられる。高い強度を生かし、フレーム構造でベッド下に収納スペースを確保している。プライバシーに配慮し、頭の周りを遮る仕切りも付属する。 同日、町役場で採納式が行われ、沼田社長が棚野孝夫町長に目録を手渡した。沼田社長は「災害時、ストレスの少ない避難所生活の一助になれば」と話した。棚野町長は「発災後のことを考えると、高齢者や弱者が安心して休めるベッドの重要性は高い。機会あるごとに使い方の講習を実施し、安心安全なまちづくりに生かしていきたい」と感謝した。