磯村勇斗、杏、オダギリジョーらが出演!『劇映画 孤独のグルメ』追加キャストに豪華実力派俳優が集結
松重豊が監督、脚本、主演を務める2025年1月10日(金)公開の『劇映画 孤独のグルメ』から、追加キャストの情報が解禁された。 【写真を見る】『劇映画 孤独のグルメ』のティザービジュアル 本作は原作を久住昌之、作画を谷口ジローによるハードボイルド・グルメ漫画「孤独のグルメ」をもとにしたグルメドキュメンタリードラマの劇場版。輸入雑貨商を営む主人公の井之頭五郎が、営業先で訪れた土地で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいものを独り自由に食す様子を1話完結で淡々と描いた原作コミックは、1994年から1996年にかけて雑誌「月刊PANJA」誌上で連載、その後2008年に「週刊SPA!」で復活。以後不定期連載の形で2015年まで掲載され、単行本はシリーズ累計150万部を超えるベストセラーとなっている。 作中で登場する店は高級店や流行りの店ではなく、街に溶け込むように年月を重ねた大衆食堂や個人店がほとんど。五郎が独りで食事を楽しむ様子が自身のモノローグと共に描かれるスタイルが人気を博し、2012年1月に松重豊主演でテレビドラマとしてシリーズ化。深夜にひっそりと放送がスタートするや、食欲をそそる料理と松重演じる五郎の大胆な食べっぷりや心の声に多くの共感が集まり、国内のみならず海外でも絶大な支持を得てシーズン10までシリーズを重ねる長寿ドラマシリーズとなった。 このたび解禁されたのは、五郎の“究極のスープ”探しの旅に関わることになる6人のミステリアスな登場人物たち。五郎が迷い込む、韓国領の島のコミュニティで暮らす女性、志穂を演じるのは内田有紀。“究極のスープ”探しをする五郎を手伝うことになる青年、中川を磯村勇斗。五郎が“スープ探し”の旅に漕ぎ出すことになる依頼をする、フランスに住む松尾一郎役を塩見三省。そして、五郎のかつての恋人、小雪の娘であり、祖父である一郎の依頼のために五郎をフランスに呼ぶ松尾千秋役に杏。そして劇中に登場する中華ラーメン店「さんせりて」の店主をオダギリジョーが演じる。また、かつてドラマ「孤独のグルメ」シリーズにも登場経験のある、五郎の同業者、滝山役で村田雄浩が再登場する。 志穂を演じた内田は「私の役者人生で初めての『背広を着た監督』です。五郎さんがモニターの前に座り『OK!』と大きな声が響き渡ると、撮影現場は一瞬で笑顔で満たされます」と今回監督を務めた“五郎監督”の撮影現場での様子を明かしつつ「あ!ご鑑賞の前には食事を済ませてくることをオススメします。でないと、五郎監督の思うツボに…(笑)」とコメントを寄せている。そして、中川を演じた磯村からは「俳優もやりながら監督をしている松重さんの姿がとても勇ましく、また長年一緒に作り上げてきたスタッフさんたちを大切にされている様子を拝見し、愛され続ける作品というのは作り手の人柄が大事なんだと、改めて実感した現場でした」と、松重の現場でのその“大きな背中”について、尊敬の想いを語った。 松重とパリで撮影をした杏からは「松重さんは主演はもちろん監督、脚本も手がけるとのことで、パリにはシナハン(シナリオ・ハンティング:台本を書くための取材)からいらして、どの店が良いかと、まさに五郎さんのように食べ歩いておられました」とパリでの松重の様子を振り返った。また、「五郎さんにしかできない大冒険が、たくさんのグルメと共に繰り広げられていて、全部食べてみたくなりました。見たら誰もがお腹がすく映画です」とも話している。寡黙な中華料理屋の店主を演じたオダギリからは「公表では分かりませんが松重さんの身長は2m30cmほどあります。いや、現場での松重さんは本当にそのくらい大きな存在に感じました」と、初監督を務めた松重の現場での信頼感についてユーモラスに語っている。 一方、6名の豪華キャストを迎えた松重は「台本を作り上げて行く過程で、この役はこの人、あっちの役はあの人と夢想しています。練り上げていくにしたがってそれは恋心に変わっていきました。幸いなことに見事恋愛は成就し、僕の恋い焦がれる面々が集ってくださいました。そして僕の気持ちをはるかに上回る愛で応えてくれました」と愛にあふれた言葉を寄せている。 国内外に根強いファンを持つ「孤独のグルメ」初の劇場版となる本作。シリーズを牽引した松重自身が監督、脚本を担当した映画の中身をぜひスクリーンで堪能してほしい。 ■<コメント> ●内田有紀(志穂役) 「あの五郎さんが監督の撮影現場。私の役者人生で初めての『背広を着た監督』です。五郎さんがモニターの前に座り『OK!』と大きな声が響き渡ると、撮影現場は一瞬で笑顔で満たされます。でも、どこかお腹が減ってくる。。食べることは生きることそのもの。美味しいご飯を食べている時は日常のゴタゴタから解放され、今日を頑張った自分を褒めてあげられます。ホッコリする『孤独のグルメ』のテイストはそのままに、劇場版だからこそのスペクタクルな展開が待っています。スクリーンいっぱいに広がる最高の食べっぷりを、是非劇場でご堪能下さい。あ!ご鑑賞の前には食事を済ませてくることをオススメします。でないと、五郎監督の思うツボに…(笑)」 ●磯村勇斗(中川役) 「今回、ご長寿シリーズである『孤独のグルメ』に出演させて頂き、とても嬉しかったです。そして何より、今回は松重さんご本人が監督を務めるとお聞きし、開口一番で参加したい!となった次第です。俳優もやりながら監督をしている松重さんの姿がとても勇ましく、また長年一緒に作り上げてきたスタッフさんたちを大切にされている様子を拝見し、愛され続ける作品というのは作り手の人柄が大事なんだと、改めて実感した現場でした。そして、僕の役は劇中である料理を食べるのですが、『孤独のグルメ』で食べるシーンに参加できたことがとても嬉しかったです。是非劇場でご覧下さい」 ●杏(松尾千秋役) 「世界中で、老若男女から愛されている大人気シリーズに呼んでいただき、とても光栄です! 原作でも描かれていたパリ、満を持してのスケール感だと思いました。松重さんは主演はもちろん監督、脚本も手がけるとのことで、パリにはシナハンからいらして、どの店が良いかと、まさに五郎さんのように食べ歩いておられました。衣装合わせにも監督なので当然いらしているのがなんだか不思議な気持ちでしたが、何度も親子役などで共演させていただいていたので、安心して現場に挑むことができました。『劇映画 孤独のグルメ』では、五郎さんにしかできない大冒険が、たくさんのグルメと共に繰り広げられていて、全部食べてみたくなりました。実は五郎さんの食べカットを撮影中、お店の隅で出番を待っていたのですが、モニターの映像を見ながら匂いだけ嗅いで、その日は食べられずじまいでした。ただ座って待っているだけなのに、お腹が空いて仕方がない!スタッフの方はもう十年以上も、この過酷な環境で撮影をされているのかと思い知らされました。絶対に食べたい!と諦められず、またあのお店に行ってみようかと画策しているところです。見たら誰もがお腹がすく映画です。お楽しみに!」 ●オダギリジョー(店主役) 「公表では分かりませんが松重さんの身長は2m30cmほどあります。いや、現場での松重さんは本当にそのくらい大きな存在に感じました。松重監督の第一作目に呼んでもらえてめちゃめちゃ嬉しかったです」 ●松重豊(監督、脚本、主演) 「台本を作り上げて行く過程で、 この役はこの人、あっちの役はあの人と夢想しています。 練り上げていくにしたがってそれは恋心に変わっていきました。 そして脚本というラブレターにしたためて、それぞれの所属事務所にお届けしました。返事をもらえぬ日々は悶絶するようでした。幸いなことに見事恋愛は成就し、僕の恋い焦がれる面々が集ってくださいました。 そして僕の気持ちをはるかに上回る愛で応えてくれました。監督をやってみてはじめて、俳優さんって凄いんだなぁって、気づきました。 ……って遅っ」 文/スズキヒロシ