韓国人内野手のドジャース入団の“決め手”は大谷翔平! 44億円の高額オファーしたエンジェルスに断り「オオタニの協力なしには成立しなかった」
ロサンゼルス・ドジャースは現地1月3日、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた韓国プロ野球(KBO)キウムのキム・ヘソンの獲得を発表した。3年総額1250万ドル(約20億円)で28、29年には球団側にオプションが付く。地元メディアではドジャース入団の決め手として、背番号17の存在を挙げている。 【画像】「ようこそ」大谷翔平が韓国の25歳内野手を歓迎 交渉期限で、駆け込みの合意となった。ドジャースのブランドン・ゴームスGMは「我々はキム・ヘソンが内野陣に加わることに本当に興奮している。彼はユーティリティの役割を担うだろう」と語っており、遊撃や二塁をこなせる25歳の若い韓国人プレーヤーに期待を寄せた。 キム・ヘソンの獲得には米メディアも早速反応を示している。ドジャース専門メディア『Dodgers nation』は「キム・ヘソンはドジャースと契約するため、少ない金額を要求した」と報道。お金よりも大谷翔平やムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンなど一流プレーヤーが集う勝てるチームを選んだとしている。 なかでも、やはり大谷の存在が大きく影響を与えているようで「ドジャースにとって、キム・ヘソンとの契約はショウヘイ・オオタニの協力なしには成立しなかった。MLB屈指ともいうべき国際色豊かな選手を擁するチャンピオンチームを断るような現実がどこにあるだろうか?」と、球界屈指のスーパースターの存在がLA入団の決め手になったと強調している。 同メディアによると、キム・ヘソンの獲得にはドジャースの他に同じロサンゼルスを本拠地に置くエンジェルスからもオファーが届いていたことが明らかになり、こちらは5年2800万ドル(約44億円)とドジャースよりも高額オファーを提示していた。またシアトル・マリナーズ、サンディエゴ・パドレス、シカゴ・カブスからもオファーがあったが、「彼は様々な要素を考慮してドジャース行きを決断した」と説明している。 2年連続世界一を狙うドジャースにまた新たな一面が加わり、25年シーズンは内野のレギュラー争いがさらに激しさを増しそうだ。 構成●THE DIGEST編集部