ロシア大使に単独インタビュー 小児病院攻撃について“反論” 日本と「対話の可能性ない」「敵対的な態度の撤去を」と主張
9日、NATO(=北大西洋条約機構)は、首脳会議にゼレンスキー大統領も招き、ウクライナ支援の強化を呼びかけ。国連安保理の緊急会合では、西側諸国からロシアへの非難が相次ぎました。 西側によるロシア批判が広がる中、大使が期待を示したのは、中国などの新興国です。 ノズドリェフ大使 「アメリカと違って、たとえばグローバルサウスの国でブラジルとか、中国が平和のためのいくつかの提案を出している。それに対してはロシアも極めて高く評価しています」
実際、プーチン大統領は7月に入って、中国の習近平主席、インドのモディ首相と相次いで会談。大使も、次のように述べました。 ノズドリェフ大使 「中国はロシアにとって極めて重要な戦略的パートナー。インドはロシアにとって戦略的に極めて重要なパートナー」 中国やインドとの連携の重要性を何度も強調。その上で… 日本テレビ 報道局長 伊佐治健 「G7を中心とした世界経済あるいは安全保障…」 ノズドリェフ大使 「いま変わりつつあります。自分としてはもっと平等な世界をつくりたいと考えています。たとえば西側諸国については、国際貿易をみるといろいろな障壁をつくっています。それに対してグローバルサウス諸国からは不満の声が出ています」 欧米中心ではない、新たな枠組みに期待を寄せました。
また、欧米と足並みをそろえ、ウクライナ支援にまわる日本に対しても… ノズドリェフ大使 「二国間関係において一番重要なのは、敵対的な態度の撤去だと思います。岸田政権はいまでも非友好的な路線を続けていますから。その環境のなかでは、対話の再開の可能性はまずないと思います。私の仕事の一番大きな課題というのは、あくまで二国間関係を安定させて、限られた分野であってもその協力を保全して、何らかの形で発展していきたいと思います」