新庄監督からサプライズ開幕4番指名の日本ハム・野村「一年間通して歓声を聞き続けられるように」
日本ハムの野村佑希内野手(24)が30日、エスコンフィールドで行われたファン感謝祭「F FES 2024」に参加し、イベントの最後に新庄剛志監督(52)からサプライズで来季の開幕4番に指名された。昨季は開幕4番に座るも、4月中に4番降格を経験。今季もファームでシーズンを終了しただけに指揮官、そしてファンの期待に応えることを誓った。 この日一番の歓声が、期待の大きさを物語っていた。イベントの最終盤。新庄監督が来季開幕投手、本拠地開幕投手に続いてサプライズで「来年の開幕4番、野村君で行きたいと思います」と告げると、まさかの指名にファンが歓喜した。しかし、誰よりも驚いたのは本人だった。 「呼ばれるとは(思わなかった)。今年頑張った人が出るのは当たり前。そこから選ばれるかなと思っていましたけど…」 今季は開幕スタメンも3度の2軍降格を経験。56試合に出場して自己ワーストの打率・210、2本塁打に終わり、ポストシーズンは1軍からお呼びがかからなかった。だからこそ、期待が込められた4番指名に「やらなければいけない。(新庄監督から)“結果を出せよ”と言われていると思う」と、覚悟を口にした。 今オフには初めて動作解析を行い、打撃改造に着手。さまざまな数値と向き合い、課題克服に励んでいる。相手の西武開幕投手の今井は今季最多奪三振(187奪三振)であり、野村は「そこに対しての対応は絶対に必要になってくる」。それでも今井との通算成績は14打数4安打の打率・286を誇り、好イメージを武器に挑む。 エスコン開業1年目の昨季は開幕4番を任されるも、不振から4月中に4番降格も経験してきた。「発表された時の歓声が凄くうれしかった。本当にもう裏切れない。一年間通して歓声を聞き続けられるように結果を残したい」と野村。このチャンスは必ずものにする。(清藤 駿太)