競馬を陰で支える馬運車を潜入取材! 「競走馬ファースト」の秘訣に迫る(前編)
藤井さんによると、最近の馬運車の見た目が大型トラックになったのは、安全面を考慮してのことだという。これまでは、ベースとなる大型トラックの上部を全て解体してから高速バスの見た目に改造していたが、衝突安全基準の変更に伴い、バス型前部構造だと安全の観点から新規登録が厳しくなり(馬運車の現物で衝突試験を行い合格すれば不可能ではないが、そのためだけに高価な車両1台をつぶすことは現実的でない)、ボディーの強度が安定したトラック型の前部構造をそのまま生かしている。
後編では美浦の営業所でも八王子の工場でも潜入した馬運車の車内(以下馬室)を詳しくリポートする。