【バレー】PFU・池谷優佳「後悔してもいいと思った。今はPFUで新しい風を吹かせています。坂本監督は時々難しいことを言うのですが深く考えないようにしています(笑)」 Ⅴ1女子
11月12日におおきにアリーナ舞洲(大阪府)で行われたバレーボールV1女子、JTマーヴェラス対PFUブルーキャッツより、PFUブルーキャッツの試合後会見コメントをお届けする。 JT 3(22-25、25-23、25-16、25-22)1 PFU
●山下遥香選手(セッター) 昨日に比べて今日の試合では自分たちの良さだったり、強みは出せたのかなと思います。 開幕からここまでセットの20点以降をなかなか取り切れていません。それがうちの課題だと思います。 連続ミスをなくしていきたいと思いました。 ●池谷優佳選手(リベロ) 朝のミーティングで「昨日とは違った戦い方をしよう」と話して試合に入りました。 第1セット、第2セットではそれができていたと思うのですが、やっぱり20点以降の戦い方ですね。 どうやって戦っていくのか、どうやって苦しいところを打開していくのかということについて、まだまだチームの共通認識ができていないと感じました。 次戦まで1週空きます。再来週の試合に向けて、チーム全員で共通認識を持ってやっていけたらと思います。 ●細沼綾選手(ミドルブロッカー) これまでの試合を振り返って、相手どうこうではなくて自分たちのミスで相手にチャンスを与えて負けているケースが多くあります。 どうしたら自分たちが決められるのか、1週の空きを使って「ここは絶対通るよね」という強みを作れるようにしたいです。 個人的にも前2枚で託してもらった時にミスだったり、決め切れない部分がありました。 託してもらった時には決められるように、もっと練習していきたいと思います。 ーー山下選手に、チームの課題、20点以降の点の取り方についてセッターとしてはどう考える? 山下:相手のブロックに対してこちらのスパイカーのどのゾーンが強いのか、相手の弱いゾーンにこちらの強いスパイカーを当てていくと有利な展開が作れると思います。まずそのことを考えています。 もちろん、そこばかりでは相手に対策されてしまうので、勝負どころでそこを使った得点ができるように、上手く組み立てていきたいなと思っています。 相手あってのことなので、なかなか自分の思うとおりにできないこともあります。自分の課題にしています。 ーー昨年は3人の個性的なセッターがいて、その中で山下選手が中心になってトスを配給していましたが、今季はまた状況が違います。より山下選手が多くを背負うことになるのではと思いますが、今シーズンセッターとしてどういったことを心掛けている? 山下:決定力のあるスパイカーが揃っていますので、スパイカーが打ち切れる精度の高いトスを供給したいのが一つ。それからスパイカーに頼るだけじゃなくて、自分が主導してコンビを打たせるようなトスを試合の中で出していきたいと思っています。 ーー坂本監督がセッターには「おしゃべり」になってほしいと言っていました。 山下:自分一人では相手のディフェンスやブロックは見切れません。スパイカーやリベロにどのゾーンが空いているのか見てもらったり、トスもそれがライン側に打てるトスだったのか短かったのかなど、積極的にコミュニケーションを取るように指導されています。自分も意識するようにしています。 ーー細沼選手に。今シーズンのここまでの手ごたえは? 今季は綿引菜都美選手と対角を組む形でスタートしていますね。 細沼:昨シーズンはティティ(ジャン ティタントゥイー)がミドルに入っていて、自分は3枚(ポジション3)を任されていることが多くありました。 今シーズンはティティがサイドに入っているので、綿引と一緒にミドルの対角を組んでいます。 2枚(ポジション6)を担当しているので、ブロックだけじゃなくてスパイクもより多くを求められています。 うちのサイドが強力なので、どうしてもそちらに相手のブロッカーがついてしまう。そこをどうにか自分が割っていけるように、もっと攻撃を仕掛けていかなければ、と。2枚時にいかにスパイクを決めていくかということを課題にやっています。 ーー今季好調のJTと対戦して感想は? 細沼:JTさんは全員ブロックが高いですが、それでも打てばしっかり決まるボールはあります。自分の中で掴んでるものはありますし、ブロックでも相手に負けない自信があります。 チーム全体としても、個人としてもJTさんに食らいつける力はある。問題は自分たちのミスだけ。そこを改善していきたいと思います。 ーー池谷選手に。昨シーズン、久光スプリングスで引退。今季、PFUで復帰となりました。現役を続けようと決意した経緯は? 池谷:久光の3年目で引退を決めました。「後悔してもいいや」って。 「本当に後悔することになるかもしれないけれど、それでもいいかな」と。 実際、後悔を抱いたまま私は引退を決断しました。 それから少しバレーボールから離れて、いろんな人、今までお世話になった人に会っていくうちに「まだまだ自分はやれたんじゃないかな」「やっぱり悔いは残さないほうが良かったかな」という気持ちも芽生えてきました。でもそれは本当に半分半分くらいで。 地元に帰った時、大学の恩師(日本体育大学・根本研監督)に報告に行ったんです。「引退しました」って。 その時に根本先生が「池谷はまだやれる!」と背中を押してくださったんです。 正直、最初はあまり前向きではなかったのですけど、徐々に自分の気持ちを整えていきました。そして、今こうしてPFUでバレーボールをやらせてもらっています。 ーーPFUに加入した選手は「発見」が多いと聞きます。坂本将康監督の指導で面白いなと思ったことは? 池谷:久光時代とはまた全然違うバレーボールですね。楽しいなと感じることが多くあります。 でも、監督はたまに難しいことを言うので(笑)。そこは自分の中で整理して必要以上に考えすぎないようにしようと心がけています。 一同:(笑) 池谷:でも、楽しいです(笑) ーーアップゾーンではすでにイニシアチブを取っている? 今季なんとなくアップゾーンの雰囲気も変わったように? 池谷:ん-、そうなんですかね?(笑)。髙相みなみ主将と一緒に盛り上げようと思っています。新しい風を吹かせています(笑) ーー昨日のトヨタ車体戦が移籍後の初出場となりました。その感想は? 池谷:まずは試合に出れたことが、そしてまたリーグのコートに戻って来れた…そのことが嬉しかったです。
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