田畑氏の市議選関与認めず 自民富山市連、常任顧問を解任
●不適切な党員登録 自民党の田畑裕明衆院議員(富山1区)の不適切な党員登録問題を巡り、党富山市連は14日、県議と市議による常任総務会を開き、田畑氏を常任顧問から解任した。市連行事の参加、来年4月の富山市議選など選挙活動への関与を認めないことも決めた。 会合は冒頭を除き非公開で開かれた。支部長の中川忠昭県議は会合終了後、取材に応じ、「今の状態では田畑氏とともに活動することはできない。毅然(きぜん)とした態度で臨む」と述べた。離党を求める有権者の声に対し、「この厳しい状況は離党にも匹敵することだと思っている」と語った。 市議選と同日行われる市長選など、ほかの選挙でも、市連として支持した党公認候補の選挙活動に田畑氏を関わらせないとした。 党県連は12日、次期衆院選富山1区の公認候補となる1区支部長について、県連が申請するまで選任しないよう党本部に申し入れ、了承された。 会合出席者によると、中川氏が県連の対応を説明し、異論は出なかった。市議選への田畑氏の関与については個々の判断に委ねる意見もあったが、一律で関わらせないようにすべきとの声が多かった。 1区支部は当面、支部長代行の中川氏らが中心となって運営する。中川氏は支部長の選任について、「早い方がいいとの意見もあった。まずは市議選、市長選を集中してやることが大前提だ」と述べ、県連と選考の進め方を協議するとした。