マジックは「あるようでないもの」20日広島戦先発の巨人23歳左腕「目の前の試合に勝つことが一番」
巨人の井上温大投手(23)が19日、“アベの教え”を胸にマウンドに立つことを誓った。20日の広島戦(マツダ)に先発予定。18日のDeNA戦に引き分けて優勝マジック「9」が点灯したが、同戦後、阿部監督はベンチ裏に選手を集めて「マジックはついたけど、ついてないようなものだから」と説いた。左腕もその考えに同調し「あるようでないものだと僕も思う。目の前の試合に勝つことが一番優勝に近づくと思うので、任された試合を何とかつくって、チームが勝てる投球をしたい」と意気込んだ。 今季、広島戦では先発1試合を含む4登板で1敗、防御率5・40と結果は残っていない。敵地でやり返すべく、今月10~12日にマツダで菅野、グリフィン、戸郷が先発して3連戦3連勝を飾った映像を何度も確認。「こういう打ち取り方をしているなというのを勉強しながら、広島の試合を見た」と、じっくりと練ってきた攻略のイメージを実践するつもりだ。 この日は東京Dで短距離ダッシュなどを行って最終調整した。「先頭打者と初球を意識して。粘る打者が多いと思うので、こっちも粘り強く、負けないで投げていきたい」。初めて味わう優勝争いの中、一戦必勝の覚悟で左腕を振る。(小島 和之)
報知新聞社