本木雅弘 “伝説”の紅白は葛藤の裏返し「賭けに出て、記憶に残るような…」
俳優の本木雅弘(58)が15日放送のNHK「あさイチ」(月~金曜前8・15)の「プレミアムトーク」にゲスト出演。1992年の伝説のNHK紅白歌合戦を振り返った。 【写真】自身の背丈をはるかに超える息子との2ショット 92年に「東へ西へ」でソロとして紅白に初出場。首に白い液体の入った大量のコンドームをネックレスのようにぶら下げて歌唱した。さらに、曲の途中で“半ケツ”を見せた。 「“凡人コンプレックス”があった。皆さんにお披露目するものを何も持っていないという違和感がデビュー以来、ずっとあった」と語った本木。 紅白の“伝説”パフォーマンスは葛藤の裏返しだという。「破壊的なことをして自分を追い込んで再生していくというところがあった」と回想。「この時もすでに独立してから1人でライブとかもやっていたんですけど、それも長続きはしないであろう、そこでまさかの紅白の話がきた。1回こっきりであろうと思ったので、せっかくなら賭けに出て、記憶に残るようなパフォーマンスができればという感じだった」と語った。 リハーサルでは衣装を披露せずに、スタッフに内緒で準備をしたという。「ある種の度胸試しというところもあってやってみた」と振り返った。 本木は「このパフォーマンスの真意はエイズ撲滅のメッセージとしてのパフォーマンス」と説明。そのことをNHKに説明したところ、「なんとおとがめどころか、次の年から『ポップジャム』という音楽番組の司会のお仕事をいただいた。再びNHKホールに戻ってきた」と明かした。 「紅白の審査員で森光子さんがいらっしゃったんですけど、森光子さんの驚きと、困惑と、憤りと、でもそれをどういうふうに表現していいかわからないという固まり方のお姿が申し訳ないと思いながら、これでいいんだと。そのことがよみがえりました」と裏話を語った。