札幌市民もあぜん、62年ぶりの大雪……積雪後に注意すべきことは?
【北海道・札幌】今朝、カーテンを開けた瞬間に多くの札幌市民が「え?」と声を上げたことでしょう。かくいう、私もその一人。北海道は冬型の気圧配置が強まっていることから、まとまった大雪が降りました。特に札幌市では、11月の観測記録としては1953(昭和28)年以来62年ぶりとなる40センチ以上の降雪量となり、札幌の市街地や観光地も一面の雪景色となりました。 【図】そのスタッドレスは雪用? 氷用?(前編)タイヤがグリップする仕組み
午後に入り、雪は溶けつつあるものの、北海道神宮(中央区)でも鳥居や参道の木々が雪で白く染まり、市街地でも駐車場の車が厚い雪で覆われていました。ただ、市民生活にはさまざまな影響が出ています。 というのも、大雪が降ると除雪をする関係上、どうしても車道も歩道も大幅に道が狭くなるため移動の遅れが生じます。そして、雪を積み上げることで危険がたくさん出てくるのです。そこで、このような大雪の後に注意しなければならないことをまとめてみました。
(1)車道の真ん中に積み上がる雪 雪が降ると車線が見えなくなってしまいます。さらに危険なのが、対向車との間に細く積もる雪です。誤ってこの雪に触れてしまうと、ハンドルを取られ対向車線に飛び出してしまう可能性もあります。轍はもちろん、道路中央の雪にも注意しましょう。
(2)歩道に積み上がる雪 歩道の雪はどんどん電信柱近くに積み上げられ、中には2m以上の高さになってしまうものもあります。こうなると、人影が見えないので突然飛び出してくるように見えるので、急ブレーキ→雪でブレーキロック→事故という最悪の事態が想定されます。雪が積みあがっているところはスピードダウンを。 (3)歩道がほぼ片道に 意外に危険なのが、歩道が狭くなること。一人分の道幅しか確保できなくなるので、対向から人が来たときは譲り合いの精神で待つようにしましょう。
(4)車の上に雪を乗せたままにしない 特に朝、急いでいるのか車の雪下ろしをせずに走っている車をよく見かけますが、これは非常に危険です。車が走っていると、振動と熱で屋根に積もっている雪が前方後方問わず落ちてくるのです。前方に落ちた場合は運転手の視界がゼロになりますし、後方に落ちた場合は後続車の事故につながりかねません。必ず雪を下ろしてから車の運転をしましょう。