「美容」の力で被災地の女性たちを応援するMEGUMIさん 。その姿に、前を向けずにいた私も励まされて
◆もう一つの顔 そしてMEGUMIさんにはもう一つの顔があります。石川県金沢市の古民家をパンケーキカフェとして2016年にオープンした『Cafe たもん』のオーナーというお仕事です。 「石川の方たちって、美しい街を守っていらっしゃるので、石橋を叩いて叩いて、やったりやらなかったりするくらい熟考している。その地域の方のマインドに寄り添うということが最初はわからなかったので、すごく戸惑いました」とは昨年9月、中小店舗オーナー向け支援の授賞イベントに登壇した際のMEGUMIさんのコメントです。 今年1月1日、能登半島地震が起きた際、近くに住む何人かの友人や知人らの顔と共にMEGUMIさんのことが浮かびました。 プライベートで大変なことがあった直後に、愛してやまない石川県で大地震が起き、私などは比較にならないほど多くの方の安否を心配することになったであろうMEGUMIさん……。 前述の小椋ケンイチさんをはじめ、共通の知人が何人かいるものの何もできないのに連絡するというのはどうなのか。そして私自身、クリスマスイブに半年間、闘病していた愛犬を見送るという本当に辛い経験をしていて、正直なところ、能登半島地震の映像を見られないほど心身ともに“もっていかれて”しまっていたのです。
◆被災地への美容講座と炊き出し活動 この連載を2ヵ月近くもお休みさせていただいていたのも愛犬のことが理由でした。哀しい気持ちに懸命に蓋をして日々を過ごしているというのが正直なところで、芸能界で相次ぐ訃報も関係し、「前を向く」ことができませんでした。 そんな中、ネットニュースでMEGUMIさんが能登半島地震の被災地での美容講座と炊き出し活動の報告をされているのを知りました。 15日までにInstagramを更新したMEGUMIさんが綴られたのは「皆さんの笑顔が垣間見れ、美容はやはり気持ちを前向きにしてくれるツールだと改めて感じました」。 珠洲市の市長、副市長、NPO法人らと連携し、珠洲市内の小学校などで炊き出しと女性支援を行ったというのです。 「女性の皆さんは肌荒れで悩まれている方も沢山いらっしゃいました」「化粧品のお届けと避難所でできる運動や美容の講座、温かい食べ物の炊き出しをさせていただきました」というMEGUMIさんは、講座の動画や被災地に届けたシートパックの写真をアップ。「この活動はしばらく続けますので」と物資提供可能な化粧品ブランドに呼びかけ、自身の事務所までメール頂けると助かります……とも綴っていらしたのです。