愛媛県松山市は、去年1年間の‟観光データ”を発表しました。道後では宿泊者数がコロナ前を上回るなど、観光に回復の兆しです。 松山市は、去年1年間の市内の交通機関の利用者数から算出した『観光客推定数』が前の年からおよそ16％増えた555万5500人となり、コロナ前の2019年の9割程度に回復したと発表しました。 また、松山城や坂の上の雲ミュージアムなどの観光施設を訪れた人はおよそ35％増加したほか、外国人観光客の推定数や市内全体の宿泊者数も前の年を上回っています。特に道後への宿泊者数はおよそ13％増加の77万6100人と、コロナ前を上回りました。 観光客増加の要因について松山市は、新型コロナが5類に移行し旅行需要が回復したことに加え、観光施設の人数制限を解除したこと、国際定期路線の再開、旅行会社向けのテストツアーなどで誘客に努めたことなどを挙げています。 今後は、今年7月の道後温泉本館の全館営業再開を松山をアピールする絶好の機会ととらえ、観光客の誘致を推進していきたいとしています。