平野 佳寿(オリックス)、史上19人目の700登板&4人目の250セーブ達成目前【プロ野球大記録に挑む選手たち⑬】
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。 【一覧】オリックスの35歳以上の所属選手(2023年7月29日時点) メジャー経験のあるオリックス・平野 佳寿投手(京都・鳥羽高出身)が、大きな勲章を目前にしている。NPB通算250セーブと700試合登板。守護神として長年活躍してきた右腕が、NPB史に残る記録に挑戦する。 平野の通算成績は以下の通り。 MLB 150試合 9勝 8セーブ 48ホールド 131.2回 131奪三振 NPB 685試合 55勝 242セーブ 155ホールド 1103.2回 987奪三振 合計 835試合 64勝 250セーブ 203ホールド 1235.1回 1118奪三振 セーブについては、昨年10月に日米通算250セーブを達成しているが、NPBでは過去3人しか達成していない250セーブまであと8。同じく18人しか達成していない700試合登板までは、残り15試合としている。 今年3月8日に40歳となる年齢との勝負にもなるが、近年の平野の実績からすれば、250セーブと700試合登板はシーズン序盤で達成する可能性が高い。 その他、NPB1000奪三振までは、あと13。これは「守護神」としてもハイペースな数字だ。歴代セーブ1位(407)の岩瀬仁紀が841奪三振(通算19年)、286セーブで同2位の高津臣吾が591奪三振(通算15年)、252セーブで同3位の佐々木 主浩が851奪三振(通算12年)だったことを考えれば、通算15年目での平野の1000奪三振達成は、堂々と胸を張れる実績だろう。 「不惑」に突入するシーズン。平野が積み上げてきた経験をもとにした熟練の投球術に、さらに磨きをかける。