共産の大幅増は困難に 衆院選10年ぶり独自の戦い、積極擁立も立民との選挙協力限定的
共産党は前回と比べ、小選挙区に積極擁立したが、公示前議席からの大幅増は困難だ。共産は立憲民主党の野田佳彦代表の保守的姿勢に反発し、小選挙区での選挙協力は限定的にとどめた。衆院選では10年ぶりに独自に戦ったが、支持は大きくは広がらなかった。 共産の田村智子委員長は27日、東京都内で記者会見し、衆院選の手応えについて「大奮闘している」と語った。自民の「政治とカネ」問題を暴いた党機関紙「しんぶん赤旗」が、選挙戦に影響を与えたと強調した、 共産は比例票650万票などを掲げ、比例代表を含めて前回衆院選の約1・8倍の候補者を立てた。立民とは289の小選挙区のうち142で議席を争った。一部の小選挙区では立民と選挙協力して戦ったが、今回の結果は今後の野党連携にも影響しそうだ。(永井大輔)