【MotoGP】ラウル・フェルナンデス、腕上がりの治療で右腕を手術。次戦オランダGPまでの空き時間を活用
MotoGP第7戦イタリアGPの終了後、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス)は右腕の腕上がりの治療のため手術を受けたことを報告した。 MotoGP2024 第7戦イタリアGPハイライト “腕上がり”(コンパートメント症候群)は、ライディングで腕を酷使するライダーに度々発生するもので、血流の増加に伴って筋繊維が膨張した結果、筋区画内部の圧が上昇……その結果痛みに悩まされたり、患部に力が入らなくなるなどの症状が発生する状態を言う。 MotoGPクラスでは今シーズン、開幕前にマルク・マルケス(グレシーニ)が同様の理由から手術を受けた。 今回フェルナンデスは右腕の症状の治療のため、ムジェロテスト終了後の6月4日に手術を受け、無事に成功。カザフスタンGPがシーズン後半へ延期になったため、復帰戦となる次戦の第8戦オランダGPまでは約3週間が空くため、フェルナンデスも問題なく戻れる見込みだ。 フェルナンデスは第6戦カタルニアGPでこれまでの苦戦から大きく躍進し、予選ではフロントロウを獲得。スプリントレースでは転倒に終わってはいるがトップも快走した。そんなフェルナンデスだが、腕上がりの問題が、これまでも彼の上位争いを妨げる要因にもなっていた。フェルナンデスのコメントは以下の通りだ。 「シーズン開幕からずっと抱えていた腕上がりの治療のために、ちょっとピットインしたよ。ミル先生の執刀に感謝したい。今はアッセンで100%の状態にするためのリハビリに集中している。また何週間か後に会おう」 今回MotoGPに発生した急な空き時間を利用しての手術を受けたフェルナンデス。復帰後は再び上位を争う姿を見ることができるかもしれない。
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