100キロ完走を目指してスタートするランナーたち（20日午前5時30分、高知県四万十市で）

　第30回四万十川ウルトラマラソン（幡多地区陸上競技協会など主催）が20日、高知県四万十市と四万十町で行われ、100キロの部に1618人、60キロの部には589人が出場し、晴天の下、絶景の四万十川河畔沿いなどのコースを力走した。

　100キロの部は午前5時30分、同市立蕨岡中学校前をスタートし、選手たちは高低差が約600メートルもあるコースに挑んだ。60キロの部は午前9時30分、四万十町十川のこいのぼり公園を出発。共通のフィニッシュ地点となる同市の県立中村高校を目指した。 　100キロの部女子は千葉県船橋市の同市職員仲田光穂さん（35）が、自らが持つ大会記録を大幅に更新する7時間39分55秒で3連覇を果たし、同男子は愛知県刈谷市の会社員大林僚さん（39）が7時間9分9秒で3度目の優勝に輝いた。 　仲田さんは「沿道の応援が温かかった。3連覇できてうれしい」と笑顔を見せ、大林さんは「春のけがで不安だったが、何とか逃げ切れた」と感激していた。 　沿道では住民や中高生ら約900人がボランティアとして、給水・給食や受け付け、救護などの役割を務め、大会を支えた。