あいまいな返答はトラブルの元にも。ご近所さんからセールスの勧誘をされたら
ちょっとフォーマルな食事の席での所作、冠婚葬祭などで交わす会話の言葉選び、お客さんとしてお呼ばれしたお宅での過ごし方…。 生活の何気ないシーンでも、大人のマナーをさらっとこなせたら素敵ですよね。 【マンガで読む】ママ友がワンピース盗んだ?無関心な夫に相談してみても… TPOにあわせたマナーは千差万別。何が正解なの?と迷ったことも多いのではないでしょうか。 今回は知っているようで知らない、大人のキホンのマナーをご紹介します。 ■ご近所の方からのセールスの勧誘を、角が立たないように断るには セールスは、細かい理由を言って断っても、押し切られてしまいます。自分自身の気持ちを理由にするより、「ごめんなさい、夫にだめだといわれていて」などと、ほかの家族が反対していると話すと、角が立ちません。「親戚に同じ仕事をしている者がいて、そこから買わないとおつきあいがうまくいかないんです」というのもいいでしょう。 勧誘がしつこく、断れない雰囲気のときも、「夫に相談します」と返事を保留にし、後日お断りします。 断りの連絡は、あまり間をおかずにしましょう。「せっかくのお話ですが、購入は無理です。ごめんなさい」と、明るく伝えます。セールスをしている人は、断られるのにも慣れています。遠慮をしてあいまいな返答をするより、誤解のないよう、きっぱり、簡潔に。 作=岩下宣子 【著者プロフィール】 岩下宣子 「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)がある。 ※本記事は岩下宣子著の書籍『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』から一部抜粋・編集しました