バイオリン体験に感動 宮前小と香肌小が合同行事 三重・松阪
オーケストラ招きクラシック鑑賞
三重県松阪市飯高町宮前の市立宮前小学校(岡本淳校長、59人)と飯高町森の同香肌小学校(新良忍校長、26人)の全校児童が11日午後1時40分から、宮前小の体育館に集まり、プロのオーケストラによるクラシックコンサートの鑑賞を楽しんだ。
指揮棒も振る
両小は毎年、合同文化的行事として、文化庁所管の日本芸術文化振興会の事業を活用し、舞台芸術を鑑賞している。今年は本物の音色を経験してもらおうと、クラシックコンサートを企画した。 同校を訪れたアマービレフィルハーモニー管弦楽団は、2015(平成27)年から大阪府茨木市を拠点に活動。これまで400回を超える公演を行い、広い世代へのクラシック音楽の浸透などにも努めている。 この日は総勢50人が訪れ、アンダーソンの「舞踏会の美女」で華やかに開演。弦楽器、木管、金管、打楽器と種類別に楽器の仕組みと音色を紹介し、「楽器は小さいほど高い音が出て、大きくなると低い音が出る」ことなどを説明した。 参加型のリズム効果体感では、バッハの「アリア」の打楽器のリズムに合わせて足で床を踏み鳴らしたり、手をたたいたりして、体で音楽を楽しんだ。
バイオリン体験では児童一人一人が、団員の手ほどきを受けながら弓を引いて音を出した。児童たちは「すごく軽くてびっくり」「初めて触った」などと感動した様子。指揮者体験では、各校の代表が指揮者としてオーケストラの前で指揮棒を振り、同じ曲でも指揮者が変わると演奏も変わることを実感した。最後はオーケストラの伴奏で校歌を歌った。 香肌小6年・ケリーコリン悠仁君は「コントラバスとチェロの音も聞こえるけど、バイオリンは音が高くてよく聞こえた。聞いていてわくわくするところもあった」、指揮をした宮前小同・田中海空君は「指揮棒が細くて軽くて振りやすかった。フルートは横に持つのが楽しそうなので演奏してみたい」とそれぞれ話した。