【イベントレポート】「それでも俺は、妻としたい」風間俊介がMEGUMIのキレ演技を称賛「感動が生まれる」
ドラマ「それでも俺は、妻としたい」の記者会見が1月6日に東京・マイナビPLACE | 歌舞伎座タワーで開催。ダブル主演を務める風間俊介とMEGUMI、原作・脚本・監督を担う足立紳が出席した。 【画像】撮影期間中は1日12回キレる演技をしたこともあったというMEGUMI 本作は、足立が“ほぼ実録”だという自身の同名小説をドラマ化したもの。風間が妻のチカとセックスをしようと奮闘する42歳の売れない脚本家・柳田豪太、MEGUMIがヒモ同然の夫と息子の生活を支えるチカに扮した。 風間はまず「今まで観たことがないようなドラマになったと思います。みんなの言い分がそれぞれあって、その本音がぶつかり合う、ある種ドキュメンタリーのようです。日常を切り取った作品になっているので楽しんでいただけたら」と魅力を伝える。MEGUMIは「生々しい会話や、いい意味で家族の汚い一面を存分に表現している作品。いろんな目線で楽しんでいただけますし、かなり衝撃的なドラマだと思っているので、目撃していただきたいです」、足立は「今編集中ですが、お二人の画面の中での在り方がすごい。釘付けになるくらい面白いんじゃないかと思います」とアピールした。 脚本の感想を尋ねられるとMEGUMIは「ガチで(日常の中に)ある会話がそのまま脚本になっているのがよかったです」と回答。風間が「親しき仲にも礼儀ありで、夫婦間でも言ってはいけないことってあると思うんですが、(本音が)剥き出しになっています」「夫婦喧嘩は犬も食わないと言いますが、いくところまでいくと、食べてみたいような喧嘩になるのだと思わされました」と言うと、MEGUMIも「撮影期間は、日常でもつい口が悪くなっちゃったんですよ」と苦笑いする。風間から「監督の体験談などが随所にちりばめられていると思いますが?」と振られた足立は「撮影を見ながら、我々夫婦は客観的に見るとこうなのかと思わされました。最初のほうはいいセリフは1つもないんです」と述べつつ、「自画自賛ではないですが、ここまでいいセリフがないのはむしろ素晴らしいなと。ただお二人に対しては、こんな人間を演じても楽しくないのでは?といたたまれないような気持ちにもなりました」と胸の内を明かして笑いを起こした。 風間は役作りについて「モデルがいる場合はそのルーツをたどってみたりしますが、今回は隣にいますからね」と述べ「監督からは『豪太は僕をもとにしているとはいえ、オリジナルのキャラクターです』と聞いていました。ただ現場で豪太はひどい、ろくでもないと話していたら、どんどん監督が下を向いていくんですね。それで、『こういったシチュエーションすべてが本当のことではないと考えていますし、こういった言葉は家族相手でも言ってはいけないものだと思いますが……』と伝えたら、小さい声で『これは言いました』と(笑)」と振り返った。「ただ、監督の周りには自然と人が集まります。作品の中では情けない豪太ですが、監督は人から愛される人間。最終的にはそこを目指して演じられたらと思いました」とも語る。 作中で、豪太へ厳しい言葉を浴びせ続けるチカ。MEGUMIは「自分も変わらないといけない、どうしてこうなったんだという複雑な思いがチカの中にもあって、夫を罵倒しつつ悶々としている。そんな彼女が小さな革命のようなものを願っている気持ちを大事にしようと考えました」と回想する。それを聞いた風間は「感動するようないいセリフはないという話でしたが、MEGUMIさんのキレ演技は感動を生むものだと思います。エッジがすごい」と言い、MEGUMIも「今までの中でトップオブトップのキレ役でした(笑)。1日12回キレるみたいなこともありました」と楽しげにコメントした。 印象に残ったセリフを聞かれると、風間は「第1話の段階では、豪太もがんばってるんじゃない?と感じる視聴者の方もいると思いますが、彼にはロックな引き出しがまだあって。彼の口から、本当に言っちゃいけないワードが4話くらいで出てきます。押しちゃいけないボタンを押したあとのチカがポイントですね」と答え、MEGUMIは「豪太は嫌な角度から人について語ったり、自分が悪いのに棚上げする。こういった種類のダメさをドラマにしたものはあまり見たことがない」と答える。足立が苦笑いしつつ「そこまで言うんだったら俺も、というので身に付けていった部分があるのかもしれないです。25年前から同じことで妻は怒っているので、脳内から研ぎ澄まされた言葉が泉のように湧いてくるのでは」と推測すると、風間は「とはいえ奥様やお子さんが監督としゃべっている姿をお見かけして、しっかり家族の形がありましたし素敵だなと思いました」と笑顔で伝えた。 最後に足立は「1話から3話くらいまで我慢して観ていただければ、この家族を受け入れられるのではと……」と控えめにアピールして笑いを誘う。MEGUMIは「プッと笑ってしまう面白さがあるドラマです。この角度からの会話をドラマにしていることが衝撃的ですし、いろんな楽しみ方をしてもらえたら」、風間は「柳田家の友達や親戚のような気持ちになっていただきたいなと思います。全話が終わったあとも家族の問題は続くでしょうし、ある期間だけを切り取った記録を見ているような気持ちで見守ってもらえたら」と語りかけて会見を締めた。 各話30分、全12話の「それでも俺は、妻としたい」は1月11日にスタートする。テレビ大阪で毎週土曜24時55分、BSテレ東で毎週土曜24時から放送。Leminoでは1週間独占先行配信される。 ■ 真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」 2025年1月11日(土)スタート テレビ大阪 毎週土曜 24:55~ BSテレ東 毎週土曜 24:00~ ※Leminoで1週間独占先行配信(2025年1月4日配信開始) ※TVerで見逃し配信 (c)「それでも俺は、妻としたい」製作委員会