危険な熱中症には水分補給が欠かせない…でも飲み方には要注意!「ペットボトル症候群」で血糖値が急上昇するリスクも…口の渇きや頻尿、けん怠感…悪化すれば意識障害も
“ペットボトル症候群”になると、血糖値が上がり、結果的に、尿の量が増えることで体内の水分が減り、喉が渇き、再び、糖質の入った飲みものを飲んでしまうという悪循環に陥りやすくなります。 “ペットボトル症候群”にならないために、どんなことに気をつければいいのでしょうか。 ■《ペットボトル症候群とは?》 改めて“ペットボトル症候群”に陥った場合、どんな症状が現れるのかをまとめてみました。 “ペットボトル症候群”は、糖質が多く入った清涼飲料水を大量に飲んだり、一気に飲んだりすることによって、血糖値が急激に上昇して起こります。 症状としては【口の渇き】【頻尿】【けん怠感】【吐き気】などを発症。 悪化すると【嘔吐】が続いたり、【意識障害】【けいれん】を引き起こすことがあります。飲み物をがぶ飲みすることが多い男性がなりやすく、特に肥満気味の若い男性が多いと言われています。
では、どのくらいの糖質が含まれているのか…愛知県の豊川保健所が、次のようなデータを公表しています。1本3グラムのスティックシュガーに換算して、何本分になるかを表したデータです。 ■《ペットボトル飲料 糖質の量(500ml)》 ・麦茶・緑茶@0本分 ・スポーツドリンク@9本 ・カフェオレ@14本 ・オレンジジュース@17本 ・コーラ@19本 ・リンゴジュース@20本
それでは“ペットボトル症候群”にならないためにどうすればいいのでしょうか? ■《ペットボトル症候群の対策》 ・甘い炭酸飲料などの糖質入りのドリンクを毎日飲まない。 ・水・お茶・低糖質のスポーツドリンクで水分補給。 ・低糖質ではないスポーツドリンクは1日1本(500ml)。または薄めて飲む。
そして、ペットボトル飲料についての注意は“飲み残しの放置”です。 ■【一度口をつけたら細菌どのくらい増える?】 一度口をつけたペットボトルを放置した場合、どのくらい細菌が増えるのでしょうか。 栃木の“宇都宮市衛生環境試験所”が行った実験データがあります。口をつけて飲んだペットボトルを、30度で48時間放置した結果です。 ・「ミルクコーヒー」の細菌数は1mlあたり3億個以上。飲んだ直後と比べ30万倍以上に増加します。 ・「麦茶」の細菌数は1mlあたり3万個以上。飲んだ直後と比べ10倍以上に増加します。
それでは、細菌を増やさないためには、どんな対策が必要なのか…ポイントは3つです。 ■【細菌を増やさない対策】 ①コップなど他の容器に移して飲む。 ②冷蔵庫で保存。 ③早めに飲み切る。 この3点が大事だということです。暑い日がこれから続きます。 この夏は、熱中症を防ぐためにも、まずはしっかり水分補給を取りながら、ぜひ“飲み方”にも注意してみてください。
北海道放送(株)
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