高田純次“老い”に持論「何もしないバカみたいな日が続くから、なんとか生きていける」
これからの人生のキャッチフレーズは「ただ生きる」
――自身が思い描いていた77歳とのイメージとは、違いますか? 僕がガキの頃の77歳って言ったら、“ふんどし絞めながら、だらしないものを出してるジイさん”みたいな人しか記憶にないんです。いざ自分がその年になると「俺はまだまだイケる!」と思うけれど、第三者からすると違うんだよね。 昨日も築地を歩いていたら、姉妹だっていう2人の若い外国人女性がいたんですよ。だから「僕も君たちのブラザーだね」って言ったら、「おじいさんです」なんて言われちゃいました。さすが、鋭いな(笑)。 ――世の中の変化も、かつて想像していたものと異なりますか? 70歳を過ぎたら空のひとつでも飛べるかと思っていたけど、なかなか難しいね。昔、オリンピックの開会式で、人が空をグーッと飛ぶ演出(※) がありましたよね。いつか人が気軽に空を飛べる時代が来るだろうと想像していたけど、まだ飛んでいる人はいない。「ちょっとあそこまで行ってくる」みたいな気楽さで飛べてもいい時代じゃない?今、飛びたいよね。 (※)1984年のロサンゼルス五輪の開会式で、宇宙服を着たロケットマンが滑空。 ――飛んでどこへ行きたいですか? 競馬場でも行ってみるかな(笑)。街中の様子も、昔とくらべて高層ビルなんかが増えてきたけど、変わったようで変わってないのかな。やっぱり昭和の時代とくらべて、物は増えたけど、人間の根本的なところは変わっていないと思うんだ。心臓の位置も、胃の位置も同じでしょ? ――高田さんが今心がけていることを教えてください。 これからの僕のキャッチフレーズは「ただ生きる」。それだけです。朝起きるっていうのが、ひとつの自分のテーマ。夜寝たら、生きてるか自分ではわからないんだから。朝起きたときに初めて「あ、俺は寝てたんだ」って気づけるじゃない?だんだん、そういう年齢になってきたってことだよね。 ――最後に『最後の適当日記(仮)』の見どころをお願いします。 表紙から、裏表紙までです。よろしくお願いします。
めざましmedia編集部