<光る君へ>まだ間に合う! 「少女マンガ展開」と話題のNHK大河ドラマ 3カ月分の物語を振り返る 紫式部・吉高由里子と藤原道長・柄本佑のすれ違いラブに注目
第11回(3月17日放送)でもまひろは道長に誘われ、いつもの廃邸へ。勢いよく道長の胸に飛び込み、唇を重ねるまひろだったが、「俺の心の中でお前が一番だ」という道長の「妻になってくれ」との言葉が、「妾(しょう)として、そばにいてくれ」という意味だと分かると、道長を拒絶。
道長は、「どうすればお前は納得するのだ。言ってみろ。遠くの国に行くのは嫌だ。偉くなって世を変えろ。北の方でなければ嫌だ。勝手なことばかり言うな」と言い残し、まひろの前から去る。一人残されたまひろは涙を流した。禁断の恋のシーンのBGMに、大河らしくない“泣きのギター”が切なく響き、話題になった。
第12回(3月24日放送)では、道長からの文を受け取り、いつもの廃邸へと走るまひろ。道長以外の男性の妻にはなれないと考え直し、「妾でもいい」と心に決めたまひろだったが、その思いを伝える前に道長から「左大臣家の一の姫(倫子)のところに婿(むこ)入りすることになった」と言われて、ショックを受ける。そして、「倫子様は大らかな素晴らしい姫様です。どうぞお幸せに」と思ってもいないことを口走る。そんな2人のやりとりが、“残酷なほどすれ違う2人”と評判になった。
第13回(3月31日放送)では、父・為時が官職を得られず、貧しい暮らしが続くまひろは、働きに出ようとする。道長の妻となった倫子はまひろの身を案じ、自分のところで雇おうとするが、まひろは「他で決まってしまった」とウソをつき、倫子の申し出を断る。
その後、倫子は「これ、殿の部屋で見つけたのだけれど、大切そうに文箱の中に隠してあったの」と言ってまひろに文を見せる。それはまひろが書いた漢詩だった。どうやら倫子は、道長の“もう一人の妻”明子(瀧内公美さん)との間に文のやりとりがあったと考えているようだったが、漢詩の意味を聞かれたまひろがスラスラと答えると、倫子は「もういい」と不快感をのぞかせた。自身が送ったラブレターを解説させられるまひろに「胃がキリキリするような展開」と視聴者の間で話題になった。
まひろ(紫式部)と道長は、時に惹(ひ)かれ、時に離れ、陰に陽に強く影響し合う“ソウルメイト”という位置づけ。4月7日放送の第14回以降も2人の“ムズキュン”関係を見守っていきたい。