「中森明菜」や「中島みゆき」の人気曲に世代間で大きな差が! 平成生まれのカラオケ愛好家らと、人気の昭和曲ランキングを考察
【参加者プロフィール】 (チマさん・男性) 父親が車や家で大瀧詠一の楽曲を流してかけていたことをきっかけに、昭和の楽曲にハマる。また、自分のお小遣いで『テレビまんが主題歌のあゆみ』、堀江美都子『歌のあゆみ』シリーズなどアニメ関連のCDやレコード、カセットも集め始め、アニメ『さすらいの太陽』のDVDを見てからは、より一層、昭和歌謡に興味を持つように。収集した音盤や動画サイト、CSでの『ザ・ベストテン』(TBS系)や『レッツゴーヤング』(NHK)の再放送などが主な昭和楽曲の情報源。 よく歌う昭和楽曲:男女アイドルソング全般。最多曲は太川陽介「ムーンライト・カーニバル」 (アガサさん・男性) 幼い頃、実家でCSチャンネルやケーブルテレビ契約をしていたことから、昭和アニメのライブラリーを多く観るように。そのオープニングやエンディングのテーマ曲をフルサイズで聴きたいと思い、CDレンタルを始め、だんだんと昭和歌謡曲も聴くようになる。近年のアニソン楽曲も好きで、緑黄色社会「花になって」がお気に入り。 よく歌う昭和楽曲:藤井健「ゴーショーグン発進せよ」(『戦国魔神ゴーショーグン)、ビリー山口「タンサー5のテーマ」(『科学冒険隊タンサー5』) (マイさん・女性) 幼少期からクラシックの荘厳なメロディーや、絵画・映画が好き。10代のころ、’90年代の楽曲を集めたオムニバスCD『クライマックス ベスト90’sプラチナ』をレンタル。その際、当時発売から10年ほど経っていた今井美樹「PRIDE」に衝撃を覚え、それをきっかけとして、平成初期だけでなく昭和楽曲も聴くようになる。 よく歌う昭和楽曲:松田聖子、山口百恵、中森明菜、アン・ルイスなど女性歌手のポップな楽曲 【INFORMATION】 時かけ会~時をかける平成っ子カラオケ~ 昭和期をはじめとする、「古き良き時代の曲」が好きな「平成世代」のためのカラオケ会で、ほぼ月1回のペース(開催頻度は、主催者の都合で変更になる場合あり)で東京近郊に集まり、6時間以上をかけて、思い思いの楽曲を歌うカラオケ・サークル。次回は2024年12月21日(土)に開催予定。 X: @heiseikko24 臼井孝(うすい・たかし) 人と音楽をつなげたい音楽マーケッター。1968年、京都市生まれ。京都大学大学院理学研究科卒業。総合化学会社、音楽系の広告代理店を経て、'05年に『T2U音楽研究所』を設立し独立。以来、音楽市場やヒットチャートの分析執筆や、プレイリスト「おとラボ」など配信サイトでの選曲、CDの企画や解説を手がける。著書に『記録と記憶で読み解くJ-POPヒット列伝』(いそっぷ社)、ラジオ番組『渋谷いきいき倶楽部』(渋谷のラジオ)に出演中。データに愛と情熱を注いで音楽を届けるのがライフワーク。 デイリー新潮編集部
新潮社