フーシ派、新たに米船を攻撃 米のテロ組織再指定に反発
【エルサレム、ワシントン共同】イエメンの親イラン武装組織フーシ派は17日、アデン湾で米国の船舶を新たに攻撃したと表明した。米国によるテロ組織再指定の発表に反発し、同湾や紅海でイスラエル関連と見なす船舶への攻撃を続ける方針を重ねて示した。AP通信によると、米軍はフーシ派の支配地域に4度目となる攻撃をした。パレスチナ自治区ガザの戦闘開始後、中東の緊張が高まっている。 米中央軍によると、船の乗組員にけが人はなかった。フーシ派はイスラエルと米国を敵視し、ガザでイスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスと連帯している。報道官は、米国による再指定を「何の価値もない」と批判した。 米国はトランプ政権末期の2021年1月、イランへの圧力強化でフーシ派をテロ組織に指定したが、イエメン内戦の終結を目指すバイデン政権が発足後間もない21年2月に解除していた。米国務省によると、再指定は来月16日付になる。 国務省のミラー報道官は記者会見で「状況が大きく変わった」として指定を解除したのは間違いではなかったと述べた。