農林中金の運用巡る農水省検証会、25日に2回目の会合-論点整理へ
(ブルームバーグ): 農林中央金庫による巨額の運用損失見通しを受けて発足した農林水産省の有識者検証会は25日、2回目の会合を開催する。同省が21日発表した。
農水省が公開している第1回の議事概要によると、2回目の会合では、前回の会合で委員から出た質問に対し、農水省や農林中金から説明を行い、主務省庁より論点整理を行うという。検証会は15時から非公開で行われる。
9月下旬に開かれた初会合では、事務局を務める農水省から農林中金の資産運用をめぐるガバナンス体制や農業・食品産業への投融資について検証を行う必要があるとの説明があった。
さらに検証会の委員からは、米連邦準備制度理事会(FRB)など各国の中央銀行の利上げ時の対応や農業・食料分野への投融資などについて意見が出た。
農林中金は今月19日の決算発表で、今期(2025年3月期)の連結純損失が従来予想の1兆5000億円程度を上回り、最大2兆円規模に拡大する可能性があるとの見通しを示した。収益性の低い外国債券の売却を加速し、将来の収益拡大を目指すためとしている。
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