「一瞬で死んでしまったことが」…息子が死亡した猪苗代ボート事故「母親は法廷で慟哭」被告の豪遊写真
「湖面に浮かぶ人はボートから見えなかった」 弁護側はこう主張し無罪を訴えた。 9月30日に仙台高裁で開かれた、操縦するプレジャーボートで母子ら3人を死傷させたとして業務上過失死傷罪に問われている元会社役員・佐藤剛被告(47)の控訴審初公判。一審では安全確認を怠った過失があるとし、佐藤被告に禁錮2年の有罪判決を言い渡されていた。しかし佐藤被告側は判決を不服とし控訴していたのだ。 【噴飯画像】息子が死亡…猪苗代ボート事故「母親は法廷で慟哭」問題視された被告の豪遊写真 「弁護側は新たに行った実験結果をもとに、航路の整備が不十分で佐藤被告だけに過失があるとはいえないと無罪を主張しています。一方の検察側は控訴棄却を求めていました」(全国紙司法担当記者) 『FRIDAYデジタル』は’22年12月24日配信の記事で、亡くなった男児(当時8)の母親が一審の法廷で涙ながらに語った内容や、問題視された佐藤被告の「豪遊写真」について詳しく報じている。再録し、凄惨な事故の詳細を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。 ◆「まったく身体が動かず」 「ボートにひかれた直後に振り返ると、一瞬で死んでしまったことがわかりました。最後に抱きしめたかった……。まったく身体が動かず、触ることもできなかった……」 ’22年12月12日に福島地裁で開かれた、猪苗代湖(福島県会津若松市)で8歳の男児ら3人がプレジャーボートに巻き込まれ死傷した事故の第6回公判。証人として出廷した男児の母親Aさんは、時おり声を詰まらせながら語り慟哭した。自身も両脚のヒザから下を切断する大ケガを負ったAさんは、「あの時(男児へ)手をのばしていたらと今でも思っている」とも話している。 事故は’20年9月に起きた。 「業務上過失致死傷の罪に問われているのが、佐藤被告です。佐藤被告の操る大型プレジャーボートが、男児らを次々に船体へ巻き込みます。物証が残りにくい水上事故とあり、捜査は難航しました。しかし同乗者が事件当時の動画を提供したことで、’21年9月に会津若松署が佐藤被告を逮捕したんです」(全国紙社会部記者) 『FRIDAY』の取材では、逮捕までの約1年間、佐藤被告がセレブ生活を満喫していたことも明らかになっている。被告の知人男性は、本誌’21年10月8日号でこう語っていた。 〈逮捕の約1週間前にも茨城県で一緒にゴルフをしましたが、特に変わったところはありませんでした。2~3年前には、当時まだジャニーズ事務所に所属していた手越(祐也)さんと千葉県の名門コースを回ったようです。事故の1ヵ月後にも、別のゴルフ場で2人は一緒にプレーしていました。 野球も好きで、中田(翔)選手とも仲が良かったようです。2ショット写真を自慢したり、中田選手からゲストパスをもらい(当時所属していた)日本ハムのキャンプを訪問していた。スタンド裏で大谷(翔平)選手に会ったと、自身のインスタグラムに写真をアップしています〉 冒頭の法廷の様子に戻ろう。男児の母親のAさんは、「(佐藤被告が)周囲を気にしていれば事故は起きなかった」と非難。「まったく反省していないと思う」とも批判した。 「法廷で問題視されたのが、事故後に佐藤被告がSNSにあげていた豪遊写真(関連画像を参照)です。掲載されたのは、満面の笑みでピースしプレジャーボートを操縦する様子や、200万円近いシャンパンを片手に高級和食を堪能する写真……。遺族の気持ちを逆なでするような行動でしょう。 しかも佐藤被告は、逮捕当時から一貫して『身に覚えがない』と容疑を否認していました。警察の調べに対し『謝ったら自分がやったと認めているようなものではないか』と話していたそうです。しかし弁護士と話し合い、公判が始まってから戦略を転換したようです。法廷では『本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです』と謝罪しています」(同前) 冒頭で紹介した控訴審の次回公判は、10月10日に開かれる予定だ。
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