電動キックボードの39歳女性が死亡 丁字路で交差点を左折したところ高速バスと衝突 観光地では貸出など増加…県警「事前の練習・ヘルメットを」 法改正後、県内初の人身事故
12月1日、長野県軽井沢町で、電動キックボードと高速バスが衝突した事故。県警は4日、死亡したのは、町内に住む39歳女性と発表しました。7月の法改正後、県内では初の人身事故です。県警は、電動キックボードに乗る際は事前に練習しておくことや、ヘルメットを着用することを呼びかけています。 モーターを搭載し自走する電動キックボード。都市部では若者を中心に人気となっています。 この電動キックボードによる事故が軽井沢町で起きました。
12月1日の夕方、国道18号線の交差点で女性の運転する電動キックボードと高速バスが出合い頭に衝突。 女性はその場で死亡が確認されました。県警は4日死亡したのは軽井沢町のアルバイト従業員の39歳女性と発表しました。
4日、事故現場には花が手向けられていました。 現場は丁字路で女性が交差点を左折したところ国道を直進していた高速バスと衝突したとみられます。 警察によりますと高速バス側の信号は青だったということです。 女性はヘルメットを着けていなかったとみられます。
警察は利用者の増加などを受け2023年7月に道路交通法を改正しました。 電動キックボードを見据え新たに分類されたのが特定小型原動機付き自転車。最高速度は時速20キロ以下。 16歳以上であれば免許が無くても運転できます。ヘルメットの着用は努力義務となっています。 一方、性能によってはスクーターと同じ一般原動機付自転車に分類される場合もあります。
軽井沢の事故は法改正後、県内では初の人身事故となりましたが、電動キックボードがどの分類に入るかはまだわかっていません。 観光地での貸出なども増えつつあり、県警は乗る際は注意するよう呼びかけています。
県警交通企画課・三浦仁士理事官: 「(乗る前に)空き地などの安全な広い場所で発進・減速などのアクセル・ブレーキ操作、曲がることを想定して、左右折の練習をしっかりしていただいて、ヘルメットは普通自転車と同じように着用の努力義務がある。必ず着用して運転していただきたい」
なお、県内ではこの事故も含め先週4件の死亡事故が発生しました。県が「多発警報」を発令し事故防止を呼びかけています。