【転職と生涯賃金】給与を上げたいので転職します。多分、将来の「退職金」は少ないだろうなと思います。どのくらい損するものなのでしょうか?
転職先が退職金制度なしの場合もある
ここまで退職金額について説明しましたが、すべての企業が退職金制度を導入しているわけではありません。 厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」によると、退職金給付制度のある企業の割合は74.9%とのことです。多くの企業が退職金制度を導入していますが、勘違いを防ぐためにも、転職先に退職金制度はあるのか、支給条件などを事前に確認しておきましょう。 ■退職金が少ない・制度がない場合の対処法 転職先が退職金給付制度を導入していない、導入していても転職によって結果的に損をしそうな場合、事前に適切な対処法を検討しておきましょう。主な対処法は以下のとおりで、いずれも将来に向けて備えることが可能です。 ●預貯金で退職金分を積み立てておく ●家計の見直しを行って余剰資金で資産運用(iDeco、新NISAの積み立て投資枠など) ●勤務先の財形貯蓄を利用して退職金分を貯めておく
退職金が少なくても損を補てんすることは可能
勤続年数が長ければ長いほど、もらえる退職金が高額になるのが一般的です。勤続年数が25年を超えれば、退職金が1000万円を超えるケースも有り得ます。 転職先が決まる前に、転職先企業の退職金給付制度について必ず確認しておきましょう。転職によって結果的に損をしても、事前に対策を立てておけば補てんが可能ですし、「老後資金が足りなくて困る」といった状況に陥らずに済みます。 出典 厚生労働省 中央労働委員会 令和3年賃金事情等総合調査(確報) 厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 結果の概況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部