<高校野球>星稜に春切符 2年連続13回目 昨秋の神宮大会準優勝
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3月23日に開幕する第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が25日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、星稜(鍋谷正二校長)の2年連続13回目の出場が決まった。昨秋の北信越大会を制し、明治神宮大会で準優勝した実績が高く評価された。組み合わせ抽選会は3月15日。 【おめでとう 出場32校の一覧はこちら】 秋季石川県大会は5試合をわずか計4失点で勝ち上がり、北信越大会では啓新(福井)との決勝引き分け再試合を制して優勝をもぎ取った。各地区代表が集う明治神宮大会も決勝に進んだが、終盤で札幌大谷(北海道)に逆転を許して「全国」の冠は逃した。山瀬慎之助主将(2年)が日々考えるのは「負ける原因をなくしていくこと」。挫折を推進力に、隙(すき)のない集団を目指す。 注目のエースは右腕・奥川恭伸投手(2年)。長身から150キロの速球を繰り出し、変化球の精度も高い。秋の公式戦9試合で5完投、防御率0.60と抜群の安定感を誇る。昨年のアジア選手権(18歳以下)で2年生唯一の日本代表に選ばれた。投手陣では6試合に登板した荻原吟哉投手(1年)の成長も好材料だ。 打線は1年生の4番・内山壮真選手が引っ張るが、主軸につなぐ選手の底上げが課題。リードオフマンの東海林航介選手(2年)が好機を演出し、3番に座る知田爽汰選手(1年)に長打力が増せば相手にさらなる脅威を与えるはずだ。 厳しい冬を越え、一皮むけて再び春を迎えるチーム。準々決勝で敗れた昨年の雪辱を期し、優勝だけを見据えている。【岩壁峻】 ◇卒業生に松井秀喜さん 1962年創立の私立校。野球部も同年の創部。建学の精神に「誠実にして社会に役立つ人間の育成」を掲げる。難関国公立・私立大進学を目指すAコース、部活動に取り組みながら進学を目指すPコースなどがある。 甲子園には夏も19回出場。最高成績は春が8強、夏は1995年の準優勝。その他の部活動も盛んで、サッカー部は2015年に全国高校選手権を制覇。陸上部も有力選手を擁する。 卒業生に元プロ野球選手の松井秀喜さん(巨人、ヤンキースなど)、サッカーの本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)らがいる。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、全31試合を無料でライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)。また、「スポーツナビ」(https://sports.yahoo.co.jp)でも展開します。