「秩父三大氷柱」今季は準備順調 関係者「寒い日続いて」 埼玉
冬の風物詩の秩父三大氷柱が年明けの1月上旬から順次オープンする。昨季は暖冬の影響でいずれも開始を遅らせ、期間も短縮せざるを得なくなったが、冬らしい天候が続く今季は準備も順調に進んでいる。関係者からは「このまま寒い日が続いてくれれば」と期待の声が上がっている。 1月9日オープンを予定する埼玉県横瀬町の「あしがくぼの氷柱」では、今月21日朝、氷柱を作るための散水が始まり、町や観光協会の職員らがスプリンクラーの作動状況やホースからの出水が正常かチェックした。昨季は予定した期間を2週間短縮したため、入場者は最多時(2019年)の3分の1の約4万人にとどまった。町振興課の町田勝一課長は「年末にかけて寒さが続けば、美しい氷柱が楽しめる」と話した。 1月10日から始まる秩父市大滝の「三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)」も今月上旬に散水開始。三大氷柱では唯一自然の氷柱があるが、散水によるものをはじめ一部は氷柱ができている。担当者は「この時期としては昨季よりよい印象だ」としている。 小鹿野町の「尾ノ内氷柱」は、昨季の「反省」(担当者)から最も遅い1月12日オープン予定だ。今月4日に散水を始め、昨季より早めに凍り始めているという。 いずれも2月24日まで。入場料は、あしがくぼが小学生300円、中学生以上500円。三十槌は小学生200円、中学生以上300円。尾ノ内は中学生以上500円。【照山哲史】