「絶対にプレイしとけ」な惨劇ミステリーが3部作セットに!『かまいたちの夜×3』先行プレイレポ
シリーズ30周年を記念してリマスター版が登場!
2006年に発売された『かまいたちの夜×3(トリプル)』のリマスター作品が、2024年9月19日にSwitch/PS4/PC(Steam)でリリースされます。本稿では『かまいたちの夜』の魅力を振り返りながら、シリーズ30周年記念作である本作のPC(Steam)版先行プレイレポートをお届けします。 【画像】ガールフレンド・真理との未来は!? 真相を突き止めて惨劇を回避せよ!(15枚) チュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)から1994年にスーパーファミコンでリリースされた『かまいたちの夜』は、家庭用ゲーム機におけるノベルゲームブームの立役者といえる「サウンドノベル」シリーズ第2弾タイトルです。 登場人物がシルエットで表示されるので、どのような顔立ちをしているかは小説を読むかのように想像する楽しみがありました。
友達以上・恋人未満な大学生の矢島透と小林真理は、雪山のペンション・シュプールで、「こんや、12じ、だれかがしぬ」という不気味なメッセージを発端として起こる惨劇(連続殺人)に巻き込まれます。 プレイヤーが真相にたどり着けないと犠牲者が増え続けるシナリオには誰もが震撼し、犯人は誰なのか、トリックはなんなのかを必死に考えたものでした。やり込んだ人は「サバイバルゲーム」、「スキーのストック」というような単語に良い思い出を持っていないのではないでしょうか。少なくとも筆者はそのひとりです。
続編『かまいたちの夜2』の「監獄島のわらべ唄編」では、透たちが三日月島と呼ばれる孤島でわらべ唄になぞらえた連続殺人に巻き込まれます。 1作目は雪山のペンションというオシャレさすら感じられる舞台設定でしたが、2作目は一転して和風ホラーな雰囲気に。かつて大勢の人が投獄されて亡くなった監獄を改装した宿に閉じ込められて、わらべ唄の歌詞になぞらえた連続殺人におびえるという、じっとりとした恐怖感が魅力でした。
「三日月島事件の真相編」は複数主人公のザッピングが楽しい!
シリーズ完結編となる『かまいたちの夜×3』の「三日月島事件の真相編」のメインストーリーは、透をはじめとする「監獄島のわらべ唄編」の関係者たちが、犠牲者を供養するために再び三日月島を訪れることから始まる新たな惨劇を描く物語です。このシナリオには、主人公が複数人用意されているのが大きな特徴です。 最初に選べるのは、お金にがめつい大阪の会社社長「香山誠一」のみで、物語を読み進めていくことで新たな主人公が追加されていきます。同じシーンを異なる主人公の視点でプレイすることで彼/彼女らがそのとき何を考えていたかが分かり、物語が厚みを増していく仕組みになっています。