人生を決めた映画『サタデー・ナイト・フィーバー』 ラッキィ池田
黒木)ダンスは体力もエネルギーも使うので、体育会系だと思いますが。 池田)そうなのですよね。そのうちに体育会系のバレー部と折が合わなくなって、「そちらの人生を切り拓きたいな」と。 黒木)では、応援団には入らず? 池田)応援団には入らず。 黒木)ダンスに目覚めて、それからはダンス一筋なのですか? 池田)一筋です。 黒木)それでダンスが開花していくわけですね。片や、エリさんは器械体操ですよね。 彩木)そうです。 黒木)器械体操とジャズダンスはまったく違うような気がするのですけれど。 彩木)器械体操をやっていましたが、子どものころからテレビで観たピンク・レディーやキャンディーズが大好きでした。あの時代は録画もできませんでしたが、出演している番組はすべて観て、踊りを覚えました。兄弟でピンク・レディーごっこをしましたね。 黒木)でも、器械体操とダンスは違うでしょう? 彩木)違いますけれど、踊るのが好きだったのです。兄妹も多いから、親戚が来ては自分たちで踊りをみんなの前で披露していました。 黒木)踊りというのは、すごく難しいものではないですか。 池田)奥が深いですね。 黒木)踊りが上手になるコツはありますか? 池田)ないですね。愚直に頑張るしかありません。 彩木)何回も練習することですね。私たちも黒木さんが何回も練習されている姿を見て……。 池田)座組を組んだときに黒木さんが頑張るから、他のダンサーや役者たちも「これはやらなければならない」となるのですよ。 黒木)申し訳ないですよね。 彩木)私たちにとっては、ありがたいことです。こちらが言わなくても、みんなが練習してくれるから。
ラッキィ池田(ラッキィいけだ)/振り付け師・タレント ■1959年・東京都墨田区出身。 ■スネークマンショーのビデオに参加したことを機に、振り付け師としてのキャリアを始める。 ■舞台やコンサートに振り付け師・ダンサーとして参加する一方、芝居やお笑いにも幅を広げる。 ■1980年代より独創的な発想の振り付けが各界の注目を浴び、テレビ番組、CM、映画、舞台など数えきれない程の作品を手掛ける。 ■自由で形にとらわれない発想のダンスで、子ども番組でも楽しくてキャッチーなダンスを数多く提供。近年はアニメ『妖怪ウォッチ』の『ようかい体操第一』『ゲラゲラポーのうた』が爆発的人気となり、NHK・Eテレ『いないいないばあっ!』『にほんごであそぼ』ではレギュラーで振り付けを担当した。 ■現在は振り付け師としての仕事はもちろん、作詞、雑誌連載、吉本総合芸能学院(NSC)の講師など、多彩なシチュエーションで活躍。