華麗な襖絵、ファン魅了 福島県二本松市の大山忠美術館 開館15周年展が開幕
福島県二本松市の大山忠美術館の開館15周年記念特別企画展「大山忠作襖絵(ふすまえ)展~成田山新勝寺襖絵『日月春秋』」は1日、二本松市の大山忠作美術館で開幕した。市内出身の日本画家で文化勲章受章者の故大山忠作さんが描き、成田山新勝寺(千葉県成田市)に奉納された大作が初めて大山さんの故郷で披露された。初日から大勢のファンが訪れ、華麗な襖絵に見入った。11月17日まで。 神秘的な「日」と「月」、三春滝桜を描いた「瀧桜(春)」、福島市高湯の楓(かえで)の紅葉を描いた「楓(秋)」の全28面を展示。新勝寺ゆかりの作品や代表作33点も紹介している。 オープニングセレモニーで成田山新勝寺の伊藤照節寺務長が「(大山さんの)古里で展覧されることは誠に意義深い」と述べ、大山さんの長女で俳優の大山(一色)采子さんは「夢がようやくかなった。多くの方にご覧頂きたい」と述べた。 同美術館とまちづくり二本松の主催、福島民報社など後援。観覧時間は午前9時30分~午後5時。入館料は一般800円、高校生以下400円。会期中、関連行事を催す。問い合わせは同美術館。