独VWが米リビアンに最大50億ドル出資、EVで新たな合弁立ち上げへ
Abhirup Roy Ben Klayman [サンフランシスコ 25日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、米新興電気自動車(EV)メーカーのリビアンに最大50億ドルを出資する。EVのアーキテクチャとソフトウエア共有に向けて新たに立ち上げる折半出資の合弁事業の一環だ。両社が25日明らかにした。 VWはリビアンに当初10億ドル、その後40億ドルを投じる。 これによってリビアンは、2026年に投入を予定しているより低価格で小型のSUV(スポーツタイプ多目的車)「R2」と、クロスオーバー車「R3」の開発に必要な資金を確保する。 リビアンの足元のキャッシュフローもプラスに転換できる。 一方でVWは、リビアンが持つ知的財産権が合弁にライセンス供与されるため、ソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV、双方向通信機能を使ったソフトウエア更新で性能を随時高められる自動車)の開発を加速させる。 リビアンに投資するマブカ・キャピタルのマネジング・パートナー、ビタリー・ゴロム氏は「このような資金注入は非常に大きい。VWの支援を得ることで、欧州、そして最終的にはアジアに向けたストーリーが強化されることは間違いない」と語った。 VWにとってはソフトウエア面における苦境を解決するための動きだとアナリストや投資家は指摘する。