岸田首相との「分断」が進む麻生副総裁と茂木幹事長の狙いはどこにあるか
麻生氏の思惑
一方で、三頭政治の一角を担ってきた麻生氏についてはどうか。 「麻生氏は自民党が政権を奪還した2012年からずっと主流派のど真ん中で来ただけに、そのポジションを失いたくないという思いが強いようです。そのために誰を担げば良いかという判断を間違えるわけにはいかないということですね。候補はたくさんいるものの決定打に欠けるので、今は様子見の状況でしょう。首相との距離もそれほど広がっていないと見られています。ただ、主流派を狙っているという意味では菅義偉前首相も同じですがね」(同) 派閥に対する厳しい世論から目を背け、何とかトップに登りつめようとする「一頭」。 とっくにトップを経験して金も名誉も手に入れたのにいまだ生臭さばかりが目立つ「一頭」。 その「二頭」と距離を置き、捨て身の方針を打ち出してもまったく人気が出ない「一頭」。直近では、広瀬めぐみ参院議員の「赤ベンツ不倫」が発覚するなど、身内から足を引っ張られ続ける日々が続く。 三頭体制の崩壊は政権の崩壊につながるのだろうか。 デイリー新潮編集部
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