“ラスボス”VS“女王”「紅白」新旧豪華衣装対決に報道陣熱視線
大みそかに放送される「NHK紅白歌合戦」のリハーサルが29日、東京・渋谷の同局で行われた。この日は出場歌手によるリハーサルおよび司会者との面接が行われ、日本を代表するアーティストたちがNHKホールに集結。数多くのマスメディアも取材に集まった。 【拡大写真入りの記事】水森かおり 演歌歌手を目指したキッカケはホームステイ
報道陣も注目する新旧豪華衣装対決
そんな話題性満載の「紅白」のリハーサル会場においても、一際報道陣の注目を集めたのが、4年振りに「紅白」復活を果たした小林幸子と水森かおりの新旧豪華衣装対決だ。 昨年にデビュー50周年を飾った演歌界の大御所ながら、その実績に甘えることなくネットとの融合やコミケへの“参戦”、ボカロ曲のカバーなど、類まれなるチャレンジ精神で若者層をはじめとする新規のファンを開拓し、4年振りに「紅白」のステージに降臨した“ラスボス”。特別企画として豪華衣装の投入が予想される。 一方、今年デビュー20周年を迎えた水森も“ご当地ソングの女王”として最新シングル『大和路の恋』をはじめ、数々のヒット曲を世に放っている。今年は13年連続となる「紅白」のステージに立つわけだが、近年はその歌声はもちろん、豪華衣装にも注目が集まっている。
偶発的に発生した“前哨戦”
そんな2人の“前哨戦”がこの日、偶発的に発生した。 例年、リハーサルを終えた出演者たちは報道陣の前に姿を現わし、フォトセッション→囲み取材という流れが通例となっているが、リハーサルや面接など出演者各々のスケジュールの兼ね合いで取材対応の順番は流動的となっている。 実際、当初予定されていた取材の順番が入れ替わることは多々あるのだが、水森が記者たちの取材に応じているところ、偶然すぐ近くのカメラマンたちの前に姿を現わしたのが誰あろう小林だった。 「大先輩ですし、幸子さんの衣装をとても楽しみにしていますし、私の衣装も楽しんでもらえたら。幸子さんが“ラスボス”、私が“中ボス”です」と演歌界の先輩に敬意を払い、自ら小林のもとに挨拶におもむく水森に対し、「みんなを楽しませようという気持ちはかおりちゃんも一緒だと思うので。頑張ってください!」と笑顔で応える小林。 ともに日本を代表する演歌歌手としてのプライドはあるはずだが、その一方で互いの存在を素直に認め合う2人の歌い手の遭遇は、多くのカメラマンたちがシャッターを切り損ねるほど一瞬のやり取りではあったが、やたらな毒舌や他者への“口撃”によって自身の話題作りにいそしむタレントたちが多い昨今の芸能界において、ひどく稀な、それでいて傍目からも心地よい“前哨戦”であった。
“ラスボス”VS“女王”の対決からは目が離せない
きっと2人は安易な言葉ではなく、そのサービス精神旺盛な真摯なステージで今年の大みそかの音楽の祭典を盛り上げてくれることだろう。 本番では、『大和路の恋』の舞台である奈良の平城京をモチーフにした天女風の衣装に身を包み、巨大の火の鳥に乗る水森に対し、小林は過去最大人数となる100人で制作した“メガ幸子”の投入を宣言し、ボカロ曲の『千本桜』を熱唱する予定だが、演歌界を牽引する“ラスボス”VS“女王”の対決からは目が離せない。